書店でEikoさんの開脚の本を目にした。ひと口に開脚と言っても、一生懸命やればそれだけで目覚ましい効能があるものだ。流行りなのか最近は元力士の方などもよく股割りを紹介している。 具体的には生理痛、PMS、前立腺肥大症などには、開脚だけでも一定改善がみられる人は多い。いろいろな「健康法」をちょっとずつかじってはやめてしまうより、開脚一本にしぼって1年やり込む方が恩恵は大きいのではないだろうか。何ごと …
ハイキング
今日は子供を背負ってハイキングに出かけた。 ハイキングの定義がよくわからないのだけど、舗装道路に慣れきった平衡感覚からすると土の上を歩くだけでも身体にほど良い刺戟になる。 整体では行動のもとは背骨の弾力にあると説く。だから頭でっかちになる前に背骨を鍛えよう、と言うのだがどうやって鍛えたらいいのだろうか。 簡単に言えば坐骨と足裏を使うのがいい。足裏でデコボコ感をじかに味わうことで中枢神経系に働きかけ …
七夕飾り
短冊と、おり姫&ひこ星。 願いごとのコツは、「○○しますように」、「△△になりますように」の「ますように」を使わないこと。 この「ますように」によって願い(理想)と現実(現在)に一線引かれてしまい、「そうはならない」という空想が育ってしまうそうな。 だからすでに「叶った」という態で書くこと。そして、そのように振る舞うこと。 そうすると「願い」と〔今〕に距離がなくなる。 単純だけど、大切なことなのだ …
腹痛と発汗の関係
今朝は腹痛に見舞われた。お腹が痛いなんてめったにない話なのでいろいろ勉強になった。 原因は明らかで、寝床で汗を冷やしたのだった。「汗の内攻」の典型である。汗が風に当ると汗腺から引っ込んでしまう。そうすると内攻する。汗の内攻には、下痢などもよくあるけれど、腰が痛くなったりお腹が痛くなったりする。 いわゆる定番の操法は足の甲にある中指と薬指につながる骨を左右に広げるように押さえる。あとは半身浴などをし …
7月 活元会
7月の活元指導の会についてご案内いたします。 ・日時 7月30日(土)10時30分~13時00分(10時より受付) ・場所 せい氣院内 ・費用 2,500円(当院初めての方5,000円) ・内容 坐学・活元運動 ・終了後は茶話会を用意しております。(自由参加・14時頃まで) ■内容 活元運動は人間の生理機能を無意識的に整えている錐体外路性運動系の訓練を行います。身体のすみずみまで脱力して、意識が深 …
除湿
梅雨も極まって、多くの方が湿気の疲労でクタクタになってきている。 昨年までは「夏はじとーっと汗をかいて過ごさなきゃだめだ!」と根性論まじりに語っていたのだが、それなら熱帯雨林にでも行って生活したらいいじゃないか、と自問して「やっぱりエアコンを付けよう」という回答にいたった。 「苦しい思いをして何になるのか?」という、長年の苦行論に決着がついたという話でもある。 真面目に生きる、真剣に生きるとは、「 …
仰げば尊し
今日は妻子を伴って母校(大学)に行ってきた。お世話になったゼミの先生と連絡が取れたのでご挨拶に伺ったのだ。先生には10年以上お会いしていなかったのだけど、快く応対してくださって心の涙にぬれた。ほんとに泣いてはないけれど。思えば自分の半生は多くの師に恵まれ、支えられてきたものである。遅まきながら感謝の一念が湧いてきた。 先生はともすれば学生からは「きびしい」とか「こわい」とか言われる存在でもあったが …
病が治りやすい頭と胃袋の状態
整体には難病という概念がない。ないことはないかもしれないが、どこまでいっても身体的活動の一形態という見方だ。 医学的には身体の細部を調べていちいち因果性を明らかにしようとするから、詳しくなればなるほどわからなくなってくる。知識で追いかけるとどうしてもむずかしくなってしまうのだ。それはそれで利点も沢山あるのだけど、盲点も同時に生んでしまう。 簡単に言えばレントゲンには感情や感性、人格は写らない。これ …
気合と勢い
・気合といふこと、操法の大事也。彼の実を虚ならしめ、我の実を彼に移す。彼の実、病気の塊り也、我の実、健康なる正気也。彼吐く時我吸い、彼の吐き切る時我が指に力を入れる、この呼吸適へば、忽ち彼満つ。 これを気合といふ也。(野口晴哉著『治療の書』全生社 p.118) ・私は先生の気合を思い出した。先生の気合は比類のないもので、琴を立てかけ、何本目といって買い合いをかけると、その糸だけがピーンと鳴った。山 …
無心となって整う
そもそも身心が調子を崩すのは何故だろうか。 簡単に言えば、それを操縦しているものに欠陥がある、ということだ。 少し専門的な言葉を使えば、現時点の自我意識が身心を損なうようなものなのだ。 整体操法の真の目的は、瞬間、その自我が完全休止、あるいは消失することにある。 絶えず自分の身体を緊張させてしまう、「その人」が止(や)まれば、あとは身体の恒常性維持機能によって刻、一刻と回復の道をたどる。 整体では …