身体感覚を取り戻す

腰肚文化

斎藤孝さんの『身体感覚を取り戻す』は繰り返し読んでいる。ボリュームはそれほどだが、いまの日本の国体を形作った要因を腰肚という観点から煮詰めていった着眼の鋭さと内容の充実度合は群抜きである。 東洋史上類をみない早さで西洋文 腰肚文化

身体感覚を取り戻す

このブログではおなじみの一冊。 2000年の発刊だからそろそろ文庫化しても良さそうなのだが、その気配もなく淡々と増版され続けている。 まぎれもなく斎藤孝さんの渾身の一冊と思う。何度読んでもしばらく間をあけてからページをめ 身体感覚を取り戻す

腹圧の大事

昨日の記事に少し関連した腹圧の話。 「腹圧」とは呼吸に相応して下腹部に自覚される内圧のことである。 自分にとってはなじみ深い言葉だが、その認知度は存外に低い。 ヘタをすれば「死語」の領域だと思うが、認知度の低下した最大の 腹圧の大事

せめて、人間になる

人間と動物の違いは「腰」があるかないかだ。と、最近につくづく思うようになった。 もう一つ、精神的に人と動物の違いは何かといえば、「主体性」ということではないだろうか。ではその主体性って何だといえば、自分の意志、決断で行動 せめて、人間になる

戦艦大和を創った身体

先週は妻の法事に同伴して3日ほど広島・呉に行ってきた。期せずして小旅行になったのだが、呉といえば今も『この世界の片隅に』を思い浮かべる。それほど自分にとってはセンセーショナルだったし社会的にもまだその余熱を感じている。 戦艦大和を創った身体

型の再考

二〇〇〇年のカラダ文化 最近、自己の存在の希薄化がしばしば問題にされる。自分がしっかりここに存在していると事感じられるためには、心理面だけでなく、身体感覚の助けも必要である。現在の日本で、自分の体に一本しっかりと背骨が通 型の再考