野口晴哉・著書

七夕

今年は久しぶりに七夕の願いごとを書こうと思っている。 整体では伝統的(?)に七夕をやる。七夕さまに願ったことは必ず叶うというのだから大変なイベントである。 ただし条件があって、「自分が本当に叶えたいもの」「心の底から願っ 七夕

迎春

昔の思い出になるが私の実家に父が彫った寅年用の木版画があった。おそらく48年前のものだろう。 細密な虎の画のわきに「迎春」と彫られていたのが記憶に鮮明である。この寒いのに、花も付かないのに、どうして春なのか、とうのが子ど 迎春

病気は体の自然良能

2003年に『風邪の効用』がちくま文庫に入ってから今年ですでに17年経っている。 10年ひと昔という言葉に照らせばもうふた昔は前になろうかという話だが、当時は大手書店では平済みの状態が続き、まあまあのセンセーションをもた 病気は体の自然良能

うつは心の風邪か

体が風邪を引くように、心も風邪を引く。うつは「こころの風邪」みたいなもの。そういうフレーズをときどき目にする。 だいたいが「風邪」も「うつ」も定義があいまいなのだ。だからそうだといえばそうかもしれない。 おそらく「うつ」 うつは心の風邪か

生きがい

1年ほど前だろうか。たまたまバスで乗り合わせた女性と世間話に花が咲いた。 脳溢血で若くして亡くなった恋人の借金を5年にわたって返し続けているという、なかなか数奇な人生を聞かせていただいた 現象だけをみれば決して笑えるよう 生きがい

健康への正しい考え方

私は整体操法のお世話になるともに、健康の自己管理とその推進のため、四十年間、前述した自分で行なう健康法である活元運動を毎日やってきた。どこの病院をみても、待合室は、受診者であふれている。人は、自分自身の持つ治癒力をたよら 健康への正しい考え方

いのちの理を学ぶ

私は今年八十五歳になるが、野口先生は、老人と呼ばれてよい年齢は九十代になってからで、それまで老人ではない、齢を数えて老い込むな、と言われる。整体は、生命を励ます健康の哲学だからである。この本には、その原理が、わかりやすく いのちの理を学ぶ

人生を拓く瞑想法

整体は「全生」という言葉を信条としている。整体的に生きていれば、死ぬ時も苦しまない、という考え方である。死ぬ時なぜ苦しまないかというと、与えられた生命を完全に燃焼し切れば、苦しむ必要がないからである。死の直前まで、生き生 人生を拓く瞑想法

名前はない

愉気って何だという質問だが、人間の気力を対象に集注する方法だ、と考えたら良かろう。人間の精神集注は、その密度が濃くなると、いろいろと、意識では妙だと思われることが実現する。穏やかな太陽の光でも、集注すると物を焼く。光はレ 名前はない

体育と精神医学

心のことだと体と関係が無いように考えている人は沢山いる。心理学と生理学を別箇にしているからであろう。その為に精神身体医学とか、心身一如たれとかいう意見がおこるが、始めから心身が分離している人間などは一人も無い。分離してい 体育と精神医学