生理痛は頭を休めて寝ること

このブログ内でも何度も書いてきたが、女性の体調不良に関するスマホとパソコンの被害は軽視できないと思った。

生理痛や生理不順にはじまり、妊娠中のつわりや腰痛・腹痛などは、だいたい2日くらいパソコンを見ないだけで軽減できるものが大半である。

これは40年以上前の野口先生の文章にも見つかる話で、「キーパンチャーのような仕事は女性に向かない」といった内容が記されている。おそらく、指の使い方、それから目の負担などを総合的にみた結果であろう。

そうはいっても今時パソコンを使わない仕事を探す方が大変である。だからといって全く希望の持てないような話かというと、その気にさえなればある程度はコントロールできるものだ。

可能な方はパソコンを使用する時間帯をシフトするだけで、なかなか良好な結果が得られることがわかった。簡単に言えば寝入りばなに画面を観ない、というそれだけでもかなりいい。

どうしてもやめられない仕事なら仕方ないけれど(これも本気になればやめられるのだが)、個別にお話を訊いてみると用もないのに電車の中や夜中にネットサーフィンをしてる人は存外に多い。

試しにデジタルデトックスを実践していただくと、一週間で身体は相当変わる。一番は頭蓋骨の形と頭の働きだ。出どころの判らない余計な不安や怒りが消えていく。そうなると一気に自分の住む世界が静かになるのだ。

生理痛・生理不順や妊娠前後のトラブルで病院や治療院にかかるなら、ますその前に1週間の早寝と脱液晶画面を勧めたい。必ずや効果を感じられるはずである。

生理周期と月齢(満月・新月)の関連性について

昨日は愉気法講習会だったのですが、いつものお茶室が借りられず6畳のせい氣院の指導室で行いました。参加者5名で、かるくスシ詰め状態・・。

教室で実習しながら思ったのですが、愉気に関してはプロもアマチュアも関係ないなーということ。(むしろプロの方がちょっと荒かったりするのです・・)とにかく「相手の命を大事に、丁寧にやる」ということが大切。ぴた!と手が当てられればお互いが感応して、お腹からぐ~・・って音が聞こえてきます。ゆるむと副交感神経優位となり、消化器は活発になるのだ。
愉気の本質は集中力であるとつくづく感じる今日この頃。次回の教室は24日です。

さて今日は生理周期にまつわる話です。
昨年のことですが、生理周期が3週(21日)という方が2名ほどいらしてました。

そのうちの一人は、同僚の子が生理周期が3週間だったそうで、気が付いたら自分の生理周期がその子に同調してしまったそうです。人の身体はこんな風にお互いに影響しあうんですね。

ここまで極端でなくても、現代は生理周期が短いという方が少なくない。
流れとしては周期は段々短くなってきているのが事実、のようで、大正時代は32日、そして戦時中は30日、と段々短くなってきた経緯があって現代は28日、26日位が多いそうです。

満月とか新月とかに月経や排卵が重なる人がいますが、現実的に月の運行との関連性があるのかどうか?、は今まで僕が身体を観てきた限りでは不明です。(満月に月経、新月に排卵という方が多いそうなのですけどね・・)

生理周期が短いと何かいけないの??と思われる方もいるかもしれませんが、、、
具体的には何も支障がないようにも見えますけど、整体指導を受けて本来の女性らしさが表れてくると生理周期は月齢と同じ28日になるんです。

ですから、やはり生理は身体が整体であるということの一つの目安にはなります。
そして生理不順や、周期が短い人は目を酷使していることが多いです。(それ以外にもいろいろ原因はありますが・・)

とはいっても、パソコンもスマホも使わない生活というのは現実味がないですし、そういう今の生活環境のままでも身体の機能を正常に保てるようでなければ役に立ちません。

野口整体であれば活元運動を定期的に行うことです。これが身体の自然を発揮する一番の近道ですから。活元運動が学べない方は、夜寝るときに子宮や卵巣に手を当てていると3ヶ月から半年位で生理痛や生理不順が安定します。
これはとってもカンタン。^^寝る前に下腹部に手を当てるだけですからね。
気になった方はお試しください。

今日はあっさりめな終わり方ですが、こんなところで。
でわまた。

妊娠期の運動(散歩)

現代では医療機関の発展にともない出産における重篤な事故は減りました。ですが母子の心と体にとって良い出産が増えたかと言えば、そこには疑問を持たれる方が多いのではないでしょうか。

当院で妊婦さんをお引き受けした際にまず思うのは、「産める身体」になっていないなということです。出産は事前準備が9割です。出産には妊娠期の生活習慣のみならず、今までの生き方がすべてそこに現れます。

全般に医療機関でも妊婦さんにはよく「安静」を勧めるようになりましたし、それ以前に現代ではほとんどの方が運動が足りていません。受胎が判ったと同時に(できれば妊娠を希望した時点で)、「産める身体作り」を心掛けるべきです。

ここではその一端として「運動」のあり方についてご紹介します。

妊娠中の運動で一番良いのは「散歩(ウォーキング)」です。ポイントは「歩くために歩く」ということです。つまり買い物や、上の子の送り迎えの「ついで」ではなく、散歩を胎児とのコミュニケーションとして行うことです。

子供が生まれるとよく分りますが、赤ちゃんは抱っこして歩いている時にとても安心するのです。それは適度なゆれとお互いの呼吸が直に感じられるからです。また散歩をしている時は「母と子だけ」の時間になり、そのために子供の心が自然と充たされます。これは母体内にある時からでも変わりはありません。

歩き方は、できれば一人で、「自分の速度で歩く」ことです。人に速度や時間を合わせると、身体の要求を充分に満たすことになりません。自分に適った刺激で、腰に少しずつ負担をかけながら訓練することが大切です。ですから、ずーっと自分の歩幅でもなく、しばらく歩いたら10歩大股で歩いてみる。そしてまた普通にもどして、またしばらくしたら10歩大股にする。これを繰り返すことで仙骨が自然と刺激されて、骨盤や仙腸関節の可動性がだんだん増してきます。上り坂の場合は同じように歩いて構いませんが、下り坂の場合は小股でチョコチョコを心掛けてください。転んだり膝を痛めないようにするためです。

もちろんシューズもウォーキング用のものを選びましょう。体重が増えてきますから、股関節、膝、足首を護るためにこういった注意も必要です。

疲れるまでやるといけませんが、慣れると1日30分~1時間くらいは楽に歩けます。これを晴れても雨でも生まれる直前まで続けると安産につながりますし、また産後の経過も良好になります。マタニティーブルーのようなうつうつとした気分も歩くとさっぱりしますから、運動が足りていないと思う方はぜひ「散歩」を実践してみてください。

<おまけ>
昔からトイレを掃除すると安産になると言われています。これはおまじないでも迷信でもありません。実は狭いトイレの中を大きなお腹でしゃがんだり立ったりして掃除をすることで、腰や仙腸関節、股関節がいろんな角度で刺激され、骨盤がよく動くようになるのです。トイレもきれいになりますし、一石二鳥です。もしよかったら、こちらも合わせてお試しください。