たかが開脚、されど開脚

書店でEikoさんの開脚の本を目にした。ひと口に開脚と言っても、一生懸命やればそれだけで目覚ましい効能があるものだ。流行りなのか最近は元力士の方などもよく股割りを紹介している。

具体的には生理痛、PMS、前立腺肥大症などには、開脚だけでも一定改善がみられる人は多い。いろいろな「健康法」をちょっとずつかじってはやめてしまうより、開脚一本にしぼって1年やり込む方が恩恵は大きいのではないだろうか。何ごともそうだが、どれを選ぶかよりも、選んだものをどれくらい深いところまでやり込めるかが成否を分ける。

ところで、よくよく見ていると健康法にはそれぞれ定期的なブームがある。中でも手当て・手かざし療法、足裏健康法、開脚などはだいたい10~20年周期で登場している。

すべての健康法は、発信者が「これはすばらしい」といって一定期間情熱を注いで紹介すると、かならず共感する人たちが出てくる。あとは信じてやりきれば、どれもそれなりに結果は付いてくるものだ。

成功のカギは「信じきれるかどうか」で、発信者の信念と受け手の素直さがぴったり合うと効果はてき面現れる。治療法とかセラピーも似た性質があって、方法論以前に施術者やヒーラーの魅力やキャラクターで成り立っている面は強い。

いわゆる「カリスマ」というような性質だと思うのだが、私はそっち方面はあまり期待できないので、こつこつと理論を構築して、わかりやすく説いていくことに専念している。本当に良いものは自然と必要な方へ伝わり、次代にのこっていくものだから。