病が治りやすい頭と胃袋の状態

整体には難病という概念がない。ないことはないかもしれないが、どこまでいっても身体的活動の一形態という見方だ。

医学的には身体の細部を調べていちいち因果性を明らかにしようとするから、詳しくなればなるほどわからなくなってくる。知識で追いかけるとどうしてもむずかしくなってしまうのだ。それはそれで利点も沢山あるのだけど、盲点も同時に生んでしまう。

簡単に言えばレントゲンには感情や感性、人格は写らない。これが盲点で、その写らない、見えない所にいつも核心がある。

朝から晩まで不快想念が浮かんでは消えているようでは自律神経が影響を受けてその調整作用としての病が絶えず発症する。人間には思念が止んでいる時間が必要なのだ。

さらに言えば、頭と胃袋はカラッポの時間を作るのが良い。

頭が休まると自律神経の働きが正常化し、消化器官が休まると、肝腎を筆頭に体内の臓器が消化吸収以外の作業にフル稼働できるからだ。

断食と瞑想は東洋的感性に基づいた修養法であり健康法、また治療法であった。

断食は勧めないが、整体は食事の適量化と精神活動のデトックスを促す。必然的に病気の必要性が減るのである。

理屈はいくらでも説明つくが、大切なのは自分がやるかやらないかだ。そうかもしれないな、と思う方は本当に活元運動をやっていただくといい。自覚したものは一生の財産だ。