ベタなタイトルだが今月は「肩が痛くて・・・」というご相談が多かった。「肩こり」は軽度~重度の幅が大きい症状だ。ただ少し前までは癌と難病の話を交互に聞いているような生活だったので、なんだか急に「肩こり専門!街の整体師さん」になった気分でもある。 肩こりの原因は・・・ 1.目の使いすぎ 2.食べすぎ 3.イライラしすぎ というのが自分の中ではビッグスリーだ。ちょっとまじめに節制すれば1~2ヶ月で解消で …
靖国
いつも夏になると靖国神社に行くが今年はまだ行っていない。 日本の近代史は明治維新と大東亜戦争を境に深い断層があるが、その是非善悪に関しては今だうやむや感が払拭しきれない。ただ世界における日本ここに在りという存在感は薄れる一方な気がする。 60年前のGHQによる政策に端を発するが、なにも知らされず(いや「知らされている」のか)にただ[「日本が悪かったです」といっているのは危機感を通り越して、寒々しい …
妊娠中の便秘
妊娠中に便秘になるということがあります。 いろいろなケースが考えられますが、よくあるのは「安定期に入るまで安静にしてください」と言われてずーっと動かなかったりすると便秘になりやすい。 この場合はまずは「歩く」ことです。その際に時々「左足を大きく、大股で」歩くといい。そして朝起きたら腰椎の二番(おへその真後ろが三番、その少し上です)に熱めの蒸しタオルを当ててください。 1週間続けるとだいたい半数以上 …
立腰教育
「つねに腰骨をシャンと立てること。これ性根の入った人間になる極秘伝なり。」 これは立腰道という姿勢の教育法を提唱された森信三氏の言葉です。 うちの整体でも基本的には腰骨をしっかり立てて、身体に「軸」の感覚をつくろうとします。姿勢の教育というのはあまりみられなくなったので、若い人には腰がしっかり立った感覚というのを体験したことがない方も多い。 良い姿勢をつくる方法はとてもシンプルです。上半身の無駄な …
愛と心理療法
かつては蔓延する偽スピリチュアルに辟易していたので、仕事をはじめるときには「フィジカルに徹す」と誓ったものだ。しかしながら臨床の場になるとやっぱり肝心なのは目に見えない部分であると思う。結局のところ「整体」といえども、最後は心で心を満たしていく世界なのだ。相手が治る時には自分も癒されている。自他の「境界」があるうちは魂の救済はできない。 ところで痛みや症状は「無意識と意識のズレ」を知らせる警報のよ …
冷たいもの
「冷たいものは食べない方がいいんですよね?」と聞かれると前は「そうですねぇ。」と言っていたのだが最近「うーん、私はあまり食べませんけどそれが良いかどうかはわかりません・・。」と答えている。その人が何歳位でどういう生活をしているかにもよるし、食べるタイミングや量など程度の問題もあるように思うのだ。 うちでは昨年は夏場もお客さんにアツアツのほうじ茶を出していだが今年は水を出すことが多い。冷たい水を飲む …
行雲流水
自律神経失調症の相談を定期的に受けるのだが、これについてはいつも投薬医療の限界をまざまざと感じる。そもそも医学的には明確な定義はないらしく、根本的な治療法もないのだそうな。 整体的な観点から言えば、気が上がっているだけだからこれを下げれば落ち着く。気と言ってわかりにくければ気分の浮沈でもいい。どちらもレントゲンに映らないものだが、これ系の疾患は整体の独壇場である。 気が上がった状態というのは、呼吸 …
エレファントシンドローム
むかし習っていた空手の先生が「人間の体力の限界は想念の遥か彼方にある」という言葉をよく話されていた。 道場には選手クラスのための強化練習というのがあって、インターバルトレーニングでミット打ちを延々延々繰り返すのだ。一回、一回、全力を振り絞り、今までの限界を突き破る勢いでやるので途中から酸欠になり意識が遠のいてくる。 そこで「もう駄目だ・・・」と思ったらとたんに目の前が暗くなって動けなくなる。(失神 …
伝
何だか最近電話の問い合わせやら通院されている方から「整体を教えてください」と言われる。人にモノを教えられるような境涯ではないので教授はお断りするよりない。 野口整体は受けてみると「自分も人にやってあげたい」と思うのが特徴かもしれない。思い起こせば自分の発心もそんなところにあったような気がする。 一般的には「技」の修得が必要だと思われるかもしれないが、整体は身に付けるのではなく余計なモノを取修行であ …
息
整体指導は呼吸が静かになったところで終わる。息が安定しているのにさらにいじるとかえって疲れてしまうので時間に関係なく止めた方がいい。 息が静かで深ければ問題事はみんな消えてしまう。息が入らないような身体だと何をしても上手くいかない。畢竟、世界を映しだすのは自分の心である。「息」が静かなら「世界」も静かなのだ。 斯様に息はあなどれない。息することが生きる事ともいう。この事もよくよく考える必要はないだ …