天心の愉気 それなら陰気を退けて、陽気な活発な気を送り込んだらどうなるだろう。そこで愉気ということをやってみました。実際は触らなくてもいい。気が感応すればいい。愉気して気を送ると、どこが変わるか判らないが元気になる。けれども不安や闘争心はいけないのです。平静な気持ち、天心をいいますか、自然のままの心でスッと手を当てるとよくなる。 良くしようと思うのは人間の作った心です。使えば減るなんて思うのも、人 …
慈眼
昨晩お風呂の給湯器が故障したので、今日は太郎丸のお迎えに行きつつラジウム温泉「鷲の湯」へ。最初は反町浴場に行こうとしたら、水曜日はお休みだったのだ。。 とういうことで、かなり久しぶりの鷲の湯です。 夕方に行くと大抵は肉体労働のおじさん、おじいさんが沢山見えます。刺青している人もちらほらいるし、いろんな体の人がいるんだけど、銭湯は一度に大勢の人の勉強が出来るから便利だ。 こうやって見ているといろんな …
野口整体(活元運動)の理解-ポカンとするとは-
この二か月ほど紹介などで「野口整体」を経由せずに個人指導を受けられる方が続いた。何が何だかわからないけど、とにかく「良くなる」と聞いて来られるのだが、整体の方法はすべて常識的な健康観や病気観とは真逆の視点で成り立っている。そのため「思想と価値観の共有」がない方には、うかつに技術など使えないなあと思ったし、力不足も感じた。西洋医療に例えて言えば、「手術」ということ一つとっても、多くの方に医療(治療) …
助からないと思っても 助かって居る
助からないと思っても 助かって居る 河井寛次郎著 『いのちの窓』 東峰書房 人間にとっての本当の「救い」が判らなかったときは、愉気することが大変だったな。 人は救えない。 何故なら最初から救われているから。 最初に「助かっている」から、悩むことができる。 最初に「助かっている」から、苦しむこともできる。 「助かっている」は誰もが平等に与えられている最前提条件だ。 自分の目玉は生涯自分の目では見えな …
睡眠薬の効果
睡眠薬というのは飲んだことがない。子供の頃の記憶として、近所のお兄ちゃんが学校の試験前に緊張して眠れなかったらしく、「しかたなく睡眠薬を飲んで寝たのよ」とそこのお母さんがお話していたのが印象的だった。「何でそんなことするのかな?」と子供ながらに疑問を抱いたものだった。身近な所にもこういう疑問を抱く人は少なくないのだが、以前としてはっきりしない方も多いので自分なりの気づきを記しておくことにした。 指 …
太極拳の思い出
20代に太極拳の教室には2度ほど通った。2つ目に行ったところの先生が大変個性的な方だったこともあり、一時期興味をもって通った。 途中でやめてしまったけれども、基本功と呼ばれる基礎訓練はいまの仕事にも役立っている。特に放鬆(ファンソン)という身体中が液体のようにゆるゆるなリラックスの概念は、スポーツ空手で固める事ばかりをやっていた自分にとっては革命的に見えたものである。 俗に「東洋的身体」などという …
4月 横浜活元会のお知らせ
4月の活元指導・愉気の会を下記の日程で行います。 ・日時 4月30日(土)10時30分~13時00分(受付10時より) ・場所 せい氣院内 ・費用 2,500円(初回3,000円) ・内容 坐学・活元運動・正坐法(時間があれば最後に愉気法(手当て)の実習を行います) ・終了後は茶話会を用意しております。(自由参加・14時頃まで) 坐学は先月につづき、野口晴哉著『偶感集』から資料を用意して音読を行な …
雑念がないとは(愉気)
先月の活元会では久しぶりに愉気法の実習を行った。その場の空気でたまたまそうなったのだが、愉気法は野口整体の象徴だ。という訳でまたしばらく教室でやって行こうと画策している。 時々「愉気というのががよくわからない」という方に説明を求められるのだが、どこまで行っても「ただ手を当てる」だけである。これ以上のものは出てこない。坐禅は「只管打坐」の一語に尽きるが、これと外見は違えど質的には同じである。一切のも …
九種体癖の働き方・生き方
野口整体を知ってからようやく10年経つ。それでいていまだに「体癖」はわからないことが多い。ただわからないなりに体験を積んで少しずつ「わかる」ことも増えてきたのだが、最後の最後まで見分けがつかなかったのが「開閉型九・十種」である。 個人的には「捻じれ型」が最初からわかりやすい方だった。情動を起こすと全体の格好も、椎骨もみんな捻じれてくるのだ(詳しいことはまた「捻れ型」として別に書こうと思う)。これに …
インフルエンザに関する一考察
野口整体には『風邪の効用』という名著がある。実際にこの一冊から整体に関心を持たれたという方は多い。著者の「風邪が体の掃除になり、安全弁としてのはたらきをもっている」という見解は、実際にそういう角度から自身の身体を見て風邪を数回経過することで、だんだんと自身に肯えるようになる話だ。知識が確信に昇華するまでには一定の年月を要するが、整体(活元運動)を専一にやっていけばやがてはそこに落ち切る。 ただ、仕 …