学ぶこと 習うこと 考えること

保育園に太郎丸をお迎えに行ったら、園長先生から「今日はこんなの画いたのよ♪」といって、わたされました。 何だかわからないけど込み上がてくる・・・。なにコレ。(;Д;)親心? じーっと観ていたら、自分が23歳の時に一度だけ絵画教室に通って絵を習ったことを思いだした。子どもの頃から絵を描くことは好きだったけど、「こういう風に画く」ということを習ったのは本当にこのときが初めてのことだったのです。 そこで …

「腰の反り」について考える

心理学の話から急に身体の話になった。よく考えれば体とか心という分類は「科学的分析」の産物であって、生きた身体というのはこれらの境界があいまいなのだ。あいまいというか、もともとそんな風には分かれていないのが実状で、「心」も「体」も同じ一つの活動体の別称と考えた方がいい。言葉というのはその時々で都合の良いところを切り出すだけで、良い悪いではなくそういう道具なのだ。 さて、タイトル通り「腰の反り」という …

良寛さんにみる潜在意識教育

今日は潜在意識教育に因んで、良寛和尚の逸話から考えてみようと思います。その前に「良寛さんて誰?」ということもあると思いますので、そちらの説明を先に少し。 良寛和尚は江戸時代後期のお坊さんです。もともとは庄屋の跡取りになる予定だったのですがこれを辞して、厳しい僧侶の道に入って修行をされたそうです。晩年はやさしい和尚さんとしてとくに子供たちに慕われ、日が暮れるまでかくれんぼをしたり手まりで遊ぶこともあ …

人は変われる(続き)

今日も河合隼雄さんの『心理療法序説』の続きです。 ただ、ここで注意を要することは、成長の過程ということを、一直線の段階的進歩のイメージのみで把握してはならない、ということである。成長を一直線の過程として見ることはわかりやすい。自分はどこまできていて、それに比して誰はどのあたりであるのか、などと考える。それはともすると到達点の設定ということまで考えることになり、「到達した人」に対する限りない尊敬心を …

人は変われる

昨日さらっと取り扱ってしまったけど、「人間は変われるのか」という話は心理療法の急所だった。整体の潜在意識教育でも、「人格の変容・成長」はその人が本当の意味で「治るか治らないか」をわける分岐になる所でもある。今日はまずいろいろしゃべる前に、河合隼雄さんの『心理療法序説』から引用してみます。 4 心理療法家の成長 心理療法を行なう上で、もっとも重要なのは「人間」としての治療者である。従がって、治療者は …

変われるのか 変われないのか

最近の研究テーマというか「人間というのは結局変われるのか、変われないのか」ということを深く考えていた。野口整体の根幹は「潜在意識教育」で、これが抜けてしまうといくら技術で身体を整えてもまた戻ってしまうのだ。だから基本的には自我意識の変容、成長ということが伴わないと、仮に「治った」としてもまた元に戻ってしまう。 それではどの辺まで変わるのか?ということなのだが、当然自分自身の変化の幅でしか他者はリー …

衣は医なり

だいぶ温かくなったので久しぶりにYシャツで仕事をしようとしたら、妙に違和感があったのですぐに脱いでしまった。ボタンダウンの白シャツだったのだけど、着て数分もしないで首が緊張してきたのでこれでは整体操法が使えないと判断したのだ。それでふっと思い出したのは、知り合いの和裁の先生から聞いた「衣は医なり」という言葉だった。 因みに原典は「医は意なり」、だと思う。その意味するところは、「治療の成否は、その方 …

情報オーバーロード

イチロー×稲葉の対談動画がよく再生されているみたいだ。話題は様々だが、イチローさんによるウェイトトレーニングの弊害が提言されていたりして面白い。 個人的には視聴後、「情報が多すぎて・・」という言葉が妙に沁みた。「ソーシャルメディアの功罪」などは今さらここで書くような話ではなかろうが、人が右手に便利なものを掴んだ瞬間、左手には知らぬ間に不自由を握っていた、ということはよくある話だ。 人類創生以来、人 …

身体に良いもの

一時期まったくコーヒーを飲まなくなっていた。避けていたという意識もないけど、きっかけをよく思い起こすと、昔読んだ健康関連の雑誌に「コーヒーは飲まない方がいい」みたいなことが書いてあったので、潜在意識に入ったような気がする。 結婚してからはなんということもなく普通に飲むようになった。コーヒーも少し前は「カラダにわるい」と言われてみたり、いやいや「やっぱり良い」となったり、体に毒とか薬とかいう話に普遍 …

野生の哲学

仕事のあい間にベランダの洗濯物をしまおうとしたら、屋根の下に大きなハチがうろうろしていた。よく見ると巣を作り始めているではないか。知り合いが昔スズメバチに頭を刺されて、救急車に乗った話が思わず頭をよぎった。 頭から白い布をかぶってささっと追い払おうとしたら、案の定こちらに真っ直ぐ飛んできた。気がついたら頭を股下に突っ込んで前方回転受け身で交わしたが、起き上がりざまに物干し台にしたたか頭を強打ス。デ …