昨日は図らずとも断食になった。いや「俺は断食したぞ!」という元気のいい話ではなく、風邪で食欲がなかっただけなのだが。今朝になってようやくミツコに雑炊を作ってもらい40時間ぶりに食べたら味がよくわかる。舌から塩分がしみ込んでくる感じがした。そしてさ湯は甘いね。 因みにこの断食や減食が三、四日に及ぶと黒っぽい宿便が出ることもある。胃腸や、肝臓、膵臓、腎臓などが消化吸収から解放されると、ここぞとばかりに …
病気は怖いモノ
半年から一年くらい指導に通うと、「風邪を引きました」、「下痢をしました」といっても平然としている人が増えてくる。さらに少々の病気にはビクつかなくなる。それはそれである面進歩と言えるが、このくらいになると今度は逆の注意がいる。例えば「風邪の経過」一つとっても、それを理解し善用しようとすると、病気の複雑性がよく解るのだ。 実際は風邪くらい厄介なものはない。また操法しだして一番難しい病気は何かというと風 …
面壁一年
約一年ぶりにブログを再開して、パソコンに向かう時間が増えたせいだ。風邪を引いた。久しぶりに言語野が活性化して、調子が出てきたと思った矢先のことである。 整体の臨床で必要な力は感覚、感性だ。脳科学的にいうと大脳辺縁系より内側の中枢神経系の領域だと思うのだが、こちらを専一に使っていくと言葉はだんだんうざったくなってくる。というか自分の場合は喋れなくなるのだ。それと反比例して勘は冴えてくる。それで昨年は …
一つ息に生きている
今日の午後はミツコが姉弟子さんの活元会に出かけたので、太郎丸と留守番になった。ミツコを横浜駅まで見送ったあとそごうに寄った。8階をうろうろしていたらベビー用品売り場を見つけて、タロマルが生まれたばかりの時にここで粉ミルクを買ったのを思い出した。もう1年以上前の話で、乳児期などあっという間に過ぎてしまった。 その当時はいろいろな方から、「今だけよ、今の時期を大切に過してね」というアドバイスをいただい …
南泉斬猫にみる「いのちの真相」
南泉斬猫(なんせんざんみょう) 猫でなければ、公平に等分であろうに、猫だったため、猫を失った。死体だけ分けたことになる。 猫だと何故、二つにすると猫が居なくなるのか、分けられないのか。 生命とは何ぞや。 何が猫なるか。 (野口晴哉著 『碧巖ところどころ』 全生社 p.111 ) 前項で書いた「分けてしまったら判らないもの」という話は、野口整体の思想の根底を貫く生命線である。この「判らないもの」は漠 …
分けてしまったら判らないもの
健康生活の原理と言っても、栄養をどう摂れとか、睡眠は何時間とれとか、ということではありません。体と体の使い方の問題だけであります。体の問題と言っても、胃袋がどうなるとか、肺がどうなるとか、心臓がどう脈をうつとか、というようなことではありません。そういうような医学的な面での体のことは、皆さんの方がよくご存知だと思うからであります。 私がお話するのは、いままでの学問的な考え方だけでは考えきれない体の …
さよなら人類
太郎丸の髪が伸びたので、久方ぶりに整えた。前回もそうなんだけどお風呂で裸になって切ると、チクチクするらしく後半はいつも泣く。今回はなんとかささっと切り上げようと段取り重視で作業してみた。 その結果・・・ before after あら・・・ タロちゃんごめん。 そうすけ・・・いやそれ以上である。。 ミツコはかわいーだって! 🙂 そうかねー。 ま今日は泣かなかったからイイよね。
逆子体操では直らない逆子
昨年の今頃、「逆子体操を毎日やっている」という方をみていた。「28週から毎日、いくらやっても直らなくて・・」と悩んでいらしたのでその場で実演していただくと、大変キツそうだった。 「逆子体操はあなたの身体には合いませんから」、といって初回の時に止めていただいたのをよく覚えている。それよりも不安で腰が縮こまっているようだったので、カウンセリングでストレスの原因を伺っているうちにだいぶ腰の形が正常に戻っ …
糖質制限のこと
今から4、5年前は毎食どんぶりでご飯を食べていた。一回の米の摂取量も中々のもので、振り返るとずいぶんと無駄なことをしていたものだと思う。ミツコの進言もきっかけになったのだが、ある時期から糖質をあまり取らなくなり現在はピークの1/3くらいだ。今の方が断然動ける。 「食べ過ぎ」というものは中々やっかいである。整体では「食べ過ぎ」の難をよく説くが、はじめの内はその「過ぎる」ということの真意がわからない。 …
エリアーデ
夜は禅寺に出かけた。大学生の時に手塚治虫の『ブッダ』を読んで以来、お坊さんオタクを公称している。いつまでたっても凡俗の趣味の域を脱しないのだが。若い時分に最初に通ったのが臨済宗のお寺で、今は曹洞宗の方が縁が深い。 極々個人的偏見だが、臨済系は「喝」のイメージが強い。「白なんだか黒なんだかはっきりせー!」という印象だったが、曹洞宗は「一切追わない」という黙の一字を色濃く感じる。派手さはないが、白でも …