頑張るか頑張らないか

頑張らなくていいみたいのがありますね、最近。

基本的に頑張るっていうのは力が足りないときに無理やり押し通そうとすること。

この頑張るっていうのは人間固有の精神活動ではないかとも思う。

おそらくだけど、動物は頑張らない。そんな気がする。

たとえばテレビとかで、ライオンがお腹が空いて動物を追っかけます。あれって「頑張ってる」っていう風には見えない。(いや、聞いてみないとわかんないか)

追っかけられてるシマウマも頑張ってるんですか?っていうと、頑張るってそういうことだろうか?と思う。

むしろ、

あれは、「集中している」というべきではなかろうか。

集中

つまり「生きる」ことに没入する。言い換えると「気が亢まり、凝縮されている」

ぎゅっ!っとそこに濃縮して集中している。

こういう状態が、命の一番強い状態。

逆に気が散ると生き物はみんな弱くなる。

緩慢、あるいは散漫、そういう状態になるとこれはもう年をとったか、弱くなってる状態。

頑張ると疲弊する。集中すれば元気になってくる。

同じ作業をしても結果も成果もちがう。

この辺りは心と体の運用に差が出るところかな。

野口整体は「楽々悠々」を説くけれど、これってだらだらではないんだ。

力まない、たるまない、中庸なんだけど、真ん中を歩くって。これがバランス感覚いるんですよね。

股関節の痛みの原因

この1ヶ月股関節の整体操法をいろいろ工夫をしていました。

私自身が骨盤の身体意識が濃いので肩こりでも膝の痛みでも股関節の愉気は必ずと言っていいほど使います。

腿の横のラインから骨盤にかけて手をあてると、ちょっと後ろ側に、ぽこぽこぽこ・・と三つ「穴」が開いている。

これを通称、若返り活点。魅力的な名前です。

ここに愉気をすると歩幅が大きくなる。股関節が固いと歩幅は狭い。

これは一種の不安現象とも関係があって、

股関節の稼動域が大きくなると、原因の無い不安は消えて顔にもだんだんつやが出てくる。

股関節の痛みに悩んでいる人は、痛いほうの横尻に蒸しタオルを当てて、そのあとじーっと手を当てておけばよいですね。蒸しタオルは3分くらい、手当ても4、5分といったところでしょうか。

2、3日やっていれば少し変わります。全体の中で結果的に股関節が痛いのだから、本当はプロに見てもらったほうがいいけど、まずはお金がかからなくて安全な方法としてこちらをやってみてください。

燭は切るにしたがって輝きを増し、心は向うにしたがって明を隠す

今日は午後から渋谷のBunkamuraにいって、

『白隠展』を観てきました。(白隠慧鶴(はくいんえかく)は江戸時代のお坊さんです)

禅僧だけど、絵も描いたし書もかいた、自分が罹った禅病を治した健康法(治療法?)も伝えた。

会場内には書と水墨画がぎっしりつまってたけど展示数はけっこう多い。描いた時期によっていろんな顔を見せるんだけど、基本的にすっごく繊細な人だ。

白隠慧鶴のことは大森曹玄師の書かれた『禅の高僧』(春秋社)から知識を得た。

整体も禅宗と同じ自分で自分を救うための個人救済の宗教なので、素養として禅は勉強は知っておいて損はなかろうて。

仕事の上ですぐに役立つような即効性はないけど、すぐに役立つようなものってすぐに役立たなくなる気がする。

小手先芸には汎用性はない。

基本的に「学び」って目的意識を持った時点で「1+1=2」以上の結果って上がってこないと思うのだ。

人間最後は教養がものを言うから、大人になってからの勉強って大事なのよね。俺が教養とか言ってる時点でどうかって話はあるか。

しばらくの間ブログの更新がないですね~とお客さんからつっこまれ放題だったのだけど、アウトプットとインプットでは脳の使い方がずいぶん違うと思った。

こうやって、わさわさ話ができるのは、高調期だからで、閃きがパシパシ奔ってるわりに、記憶力は乏しい。

整体では「波」を重んじるが、これは別に取りたてて言うほどのことでもない。

漁師だったら潮の干満に順じて生活していないと命を落とす。これは林業でも農業でもなんでもそうだと思うが、人間だって自然の一部なのだから理合いを無視して動けば毀れる。

こういうと誰にでも「そりゃそうだ」と言われそうだが、波を乱す行為が「治療」としてまかり通っていることは意外と多いから軽視できないのだ。

ポジション的に「薬はのんでいいんですか?」と、ときたま聞かれるが、操法を受けた後でこういう質問がきたら自分の負けだと思っている。

先月風邪の方が来たときに、「あと3日くらいは苦しいと思う」といったら翌日の夕方には経過してしまった。波を読み違いえたのだが、本人は安心したらその場で治ってしまったといっていた。静かにしてると波はスムーズだ。

「待つ」という行為を技術にまで昇華したのが整体だけど、身体を壊すもとの多くは「焦り」の気持ちがある。

引き潮の時に早く早くといってバケツかプールの水をひっくり返したくらいでは、どうにもならないことぐらいは知っているんだが、こういうことを体感的に身に修めていくことが整体だ。

いざとなると待てない人は以外に多いので平素から訓練がいるのだ。うちの整体操法の照準はここに合わせてあるし、愉気も活元運動もそのためのシンプルメソッドと位置づけしている。

キヨシ

ここのところ風水や気学(スピリチュアル?)に関心がある方とのご縁が増えたのですが、健康生活を意識したときにあながち目に見えない部分も無視もできないなと思うようになった。僕は方位方角とかにはあまり関心は無いが、仕事がら「氣」には敏感で氣をつけるようにしている。ケガレは氣枯れ、キヨシは氣良し、家の清めは欠かせない。ただ、空間を清めようと思っても残念ながら法力とか霊感があるわけではないので、やることといったら掃除しかない。企業でも宗教でも、永続性のあるものはかならず掃除が教義に入っているからこれがあなどれないのだ。3年くらい前にお坊さんに九字きりを教わったので、掃除の仕上げとしてどことなく部屋の暗いところに使ってみてます。効果は不明です^^今日も感謝してます。

冷え取り健康法

私は野口整体に没頭してから、健康法にはまったく縁がありません。

ふわっと現れて、書店の女性雑誌コーナーを席巻しては消えていく、なんとか健康法、まるまるダイエット・・・。

そして2年後はほぼ全員忘れてる。(^^;)

それは別にいいんですけど、先日女子のお客様から「あっひー先生、冷え取りガール知ってますか?」といわれ、「え、なんですかそれ?」ってことになりました。

冷え取り健康法と言うのがあるらしいんですけど、

つまりは、靴下をいっぱい履くんですね。(これ靴下屋さんが考えたのかな^^)時を同じくして、別のお客さんが靴下4重履きしていたのに閉口した。絹・綿・絹・綿・・・すごい努力です。(笑)

結果みんなサリーちゃん現象
野口整体 せい氣院 ameblo ver.

それでも足は冷えてます・・。

原因は履物じゃなくて環境なんです。

例えばショップの店員さん、床は大抵コンクリですから足が冷えやすいんです。一般オフィスだってそうですね。

足が冷えるとお腹が痛くることがありますが、腹痛のほとんどは足を温めると治ります。

それで家ではどんなしたらいいのかなぁ?と・・

やっぱり足湯(またかぃ^^)です。こんなことでもまじめに1週間もやるとテキ面にからだは変わってくるんです。

道は近きにあり、されど人は遠くを求めます。(孟子)

それと冬は朝風呂がいいです。もちろん夜もあったまっていいけどその場合はお風呂であったまってふとんに直行、よりは少し時間を置く。そのほうがかえって冷えにくい。

あとは鼻を蒸しタオルで温める、基本的には足首、手首、鼻、これは全部生殖器の系統です。遠巻きに刺激することで深部の冷えを抜いていく。そういう点では愉気(手当て)はいいですね。

靴下を買う前に、足湯を試してしてくださいね。

整体が食養生を軽視しているわけではありません

近頃なぜかマクロビオティックをやられている方とお会いすることが増えた。

「こういうときはアレを食べます」、「コレは食べない」、みたいな感じで話を聞いてると勉強になる。食養生の知識も侮れないと思うようになった。

野口整体というと「食べたいときに、食べたいものを、食べたいだけ食べる」という語録が一人歩きしてるせいか、「食べ物を甘くみているのではないか」と食養生の専門家から思われることがある。

別に食を軽視しているわけではなく、むしろ本来の生理的な「食欲」を尊重している。身体の波とか要求に沿って食べていれば身体をこわすようなことはないという話だ。

ただこれも昔と今では勝手が違う。物事を理解するには時代考証を考慮しないと時々とんでもないことになるから要注意だ。

何せ野口先生が活躍されていたときは昭和30年代から40年代、今とは身近にある食べ物が全くちがう。

例えば「味噌」なんかでも、当時のものはカビた。だけど今のはカビない(?_?;)コワ・・何で?。また大抵の家にはヌカ床くらいあっただろうし。牛肉もバナナも高級食材だった。とうぜん脂の取り過ぎとかそういう系統の病気も少なかったのだ。

そういう意味で、慢性的に体調の悪い人の中には、食事の見直しが必要な方も少なくはない。かといってうち通っている人にいろいろ食事の指導や制限をしなければいけないようなら、それは自分の操法がまったく効いていないということで、むしろ技術の方を省みるべきだ。

何故なら身体がちゃんと整えば食欲も性欲も正常になるものだからだ。

これとは別に、通っている方から整体をはじめたら「やせた」という報告を受けることも多い。身体が活発になれば体温も上がるし基礎代謝も増えるからだろう。食事の質・量から体重の増減まで、身体の感受性がその起点だと言いたかったのだ。

ガンは治る ガンは治せる

野口整体の書籍にはガンになってから何年も生き続けるという事例が散見されるけれど、初めて読むとにわかには信じがたい話だ。現代医療の”常識”から掛け離れてているからだけど、「常識」といものはモロイものでたった一日でひっくり返る性質がある。

安保徹さんの免疫学はガンになったら何もしないという点で野口整体のスタンスに通底知るものを感じる。ガンの三大治療(手術・抗がん剤・放射線)の危険性および非人道性に光を当てて、それよりも代替医療をベースとした、免疫力を高めるための食事やライフスタイル、心の在り様を推奨しているのだ。

とにかく無駄なストレスは極力減らして、体を物理的に温める。本書ではコンクリート住宅の冷えの弊害にも言及していた。それに、考えてみれば今の日本の食事などは、歴史的にも地域的にも過去に類を見ないほどむちゃくちゃなものだ。トータルで見れば現代人は未曾有のストレスに囲まれて生きているのかもしれない。

免疫力との関連性は定かではないが、活元運動を定期的に行うことは自律神経系の調律においてとても有効な気がする。活元運動の効能を最近まで把握していなかったが、実地で得た感覚では(特に複数で行うと)人を媒体とした「気場」ができる。

身体は内面から心地よく温まるし、一時的に心が「無」に近い、ストレスから開放された状態になる。野口整体では愉気により手を当てあって、気を一つにして活元運動を行う。なんとも原初的な感性だが、案外ガンにも一番確実で積極的な対応かもしれない。

投薬信仰から、次世代の生命観に転換する時が今まさに来ているのかな。オラの出番だ。

気学

先日気学の先生が来院された時に、せい氣院の間取りをいろいろ直してくれました。あっちが鬼門で・・こうで、鏡の位置は・・で、いろいろやっていたらだんだん部屋の氣が澄んできました。昔、野口先生のお弟子さんが部屋を片付けられなくて何度もやり直しさせられたというエピソードがあるんですが、「そういう荒い感覚では人間のからだはとても任せられない」という意味だったそうです。朝比奈は昨年から表千家の茶道を習い始めたのだけど、あちらの世界は道具にはすべて「置き場所」があって座るにしても「ここ」ということが型として決まってるわけですね。こんなにいろいろ「型」を覚えるのは大変、と思っていたけど型というのはありがたいもので「ここに、こう置けばいい」ということが決まっていることは大変にありがたいことだと思いました。これは本当に長い年月で生み出された日本人の生活の「智慧」なんですね。ところで、件の気学師さんは鑑定業の方なのでいろいろな人の相談を受ける方です。整体にも共通した点はあるのですけど、二人で話していて「そうだね」と腑に落ちたのは、人生が上手くいく人の特徴は、「あ、これはいい波が来てるゾ」というときに易や整体を利用する、ということ。つまり、「困ったな・・どうしよう」、「また痛くなった・・」といって好ましくない状態になってから来る人はなかなか良くならない人の共通項らしいです。やはりどうも、自然界には「波」というのがあるらしい。整体の要諦をあげるとすれば「時を待つ」、「波に乗る」、この二つ。身体の状態に基準値もなければ数値化もしない整体にとって最終的にいつもこの人にとって「健やか」ってどういうこと?っていう話になるんですけど、おしなべて「良い状態」というのは自然の波と身体の波が一体になっていることなのかもしれないですね・・。野口整体では「良き治療家 宇宙と倶に息し 倶に動いて その息一也」と。「順」とは何か、「健」とは何か、今ちょうどこれを考える必要がありそうです。・・・うん、今日も感謝してます

野口整体 『風邪の効用』

今ちょっとだけ風邪が流行ってるみたいです。横浜は二日前からの冷え込みで、反応のいい人はさっさと熱を出したりしてるんですね。(・_・)イイネそして今日はまた少し暖かい。こういうのが意外と身体にこたえるので調整を測るための変動を起こします。今日は野口整体のおハコ、 『風邪の効用』の話です。^^

今頃の風邪はまさしく春の風邪。捻じれの風邪です。(・_・)ギュンギュン!この三寒四温の季節に冷えることで腰の捻じれを起こして、泌尿器系統と喉に影響が行きます。おしっこが近くなるのもみんな冷えた影響によるものです。あなたのまわりに喉を腫らしている人がいませんか?^^こういう時は内側のくるぶしを温めるのも有効ですが、捻じれを調整するともっと経過が早くなります。正座をして自分の背骨を見るように左右に身体を捻じってみます。そして右か左か、やりにくい方を2、3回くっ!くっ!と捻じっておくと身体が適切な刺激に反応して翌日には経過する・・かも。^^もし近くに喉がイタイー(><;)っていう人がいたらこのブログを教えてあげてくださいね^^でわ