健康への正しい考え方

私は整体操法のお世話になるともに、健康の自己管理とその推進のため、四十年間、前述した自分で行なう健康法である活元運動を毎日やってきた。どこの病院をみても、待合室は、受診者であふれている。人は、自分自身の持つ治癒力をたよらず、すぐに無条件に病院をたよってしまうのであろう。この書が、一人でも多くの方に、健康への正しい考え方を、開眼させる指針となってもらえれば、と、私は祈ってやまない。(野口晴哉著『整体 …

健康までの距離

最近は仕事の合間に岩波文庫の『無門関』をめくっていることが多い。 もとはといえば大学生の時に手塚治虫の『ブッダ』を読んでから禅に興味を持ち始め、以来新旧問わず関連書籍に目を通すのが習慣になっている。 禅は言葉ではない「不立文字」と謳っておきながら、現代は禅関連の出版物がもっとも多いというパラドックス状態にあるそうだ。 理由を説明すると、文章や言葉では絶対に禅の核心にはぶち当たらないので、結果的に核 …

いのちの理を学ぶ

私は今年八十五歳になるが、野口先生は、老人と呼ばれてよい年齢は九十代になってからで、それまで老人ではない、齢を数えて老い込むな、と言われる。整体は、生命を励ます健康の哲学だからである。この本には、その原理が、わかりやすく説かれている。整体では、治療とか治病とかいう言葉は使われていない。人間は自分の力で自分の症状を癒すので、整体操法者は、その潜在する自己治癒力の喚起を手伝うのである、と。野口先生の衣 …

足の悲しみと母の思い出

昨夜のこと、太郎丸(息子3歳)を寝かしつけているときに「足がカナシイ~‥」といって号泣しだした。 何のことだかわからないけど、いろいろ触ってみていったら両方のふくらはぎに過敏痛あり。 あー‥昼間公園でだいぶ走ったらしいので、これはいわゆる「成長痛」みだいだ。 太郎丸のふくらはぎをさすりながら、自分も子供の頃遠足なんかに行った日は夜中にすごい足が痛くなったことを思い出していた。 母に足を高くしてもら …

人生を拓く瞑想法

整体は「全生」という言葉を信条としている。整体的に生きていれば、死ぬ時も苦しまない、という考え方である。死ぬ時なぜ苦しまないかというと、与えられた生命を完全に燃焼し切れば、苦しむ必要がないからである。死の直前まで、生き生きと仕事ができる。何年も、身体不調で寝込んでしまう、という厄から免れたいのは人情である。そのため、整体を知っている人は、つとめて整体的な生き方(つまりは死に方)を心掛けている。(野 …

坐禅・活元会 2018.4.28

今日は坐禅・活元会でした。 坐禅は安楽の法門と言われています。 坐禅をして「悟ったら」楽になる、という話ではなくて「禅」というものが既に全人類を救っている、という意味です。 自分がこれに気づくための方便が「修行」です。 そして「坐」という修行法が多くの方にとって親しみやすい形なので現代まで残ってきた、ということでしょう。 ただし、坐禅だけでは身体がコチコチになってしまう人がいます。 またもともと凝 …

ぬん

職業がら毎日本を読むが、理論の勉強に偏ると気力の大切さに気づく このブログでも定期的に「なんだかんだ言ったって、やっぱり気力が大事」と謳っている 自分でも毎度懲りないなと思うけれども、勉強に偏るとふとした時には気の抜けたビールみたいな屁理屈をこねて健康指導をしているので力不足になっている いつだって元気を呼び起すのは元気なのだ 短い人生なのだからヘナヘナしている暇はないのである この世のほとんどの …

鼻血

最近立て続けに「鼻血が止まらなくてびっくりした、怖かった」という話を伺った 「季節がら」もあるのかもしれないが、血が出ることに恐怖感を覚えると体のどの部位でも止まらくなる また、ウソかホントかはわからないけれども、自然界には「出血多量」という死因は無いそうである 動物の場合は死を空想しないからだと思うが、人間は「もしや」という空想が悪い方向にいくと身体がそちらに引っ張られやすい ところで野口整体の …

不安定という安定性

生きている人間というのは絶えずゆれているものである この、いわゆる「ゆらぎ」によって生命の平衡は保たれている 健康指導や精神論などを説く際に、ともすればその微妙なゆれによって安定が保たれているという事実を忘れがちになるので気を付けねばらない 例えば整体操法を施した後でも、重心が定まり気持ちが一定に纏まる感覚は大切なのだが、相手の中にある「ゆらぎ」を完全に奪ってはならないと思う 「個性化」という、自 …

かかとの割れ

使えば治るシリーズで思い出した やっぱり1ヶ月くらい前だったと思うが右足のかかとが少しひび割れてザリザリになっていた これは比較的簡単で四股を400回、二日続けて踏んだら二日目の晩にはなめらかになった 99%の人が何のことだかわからないと思うのでちょっと説明を かかとがガサガサに割れるのは腸骨の動きが鈍くなったことの随伴現象である 実はこれ、性が枯れはじめた頃になりやすい ともかく骨盤、仙腸関節の …