最近立て続けに「鼻血が止まらなくてびっくりした、怖かった」という話を伺った
「季節がら」もあるのかもしれないが、血が出ることに恐怖感を覚えると体のどの部位でも止まらくなる
また、ウソかホントかはわからないけれども、自然界には「出血多量」という死因は無いそうである
動物の場合は死を空想しないからだと思うが、人間は「もしや」という空想が悪い方向にいくと身体がそちらに引っ張られやすい
ところで野口整体の場合は「出ている症状を止める」ということはめったに行わない
鼻血なんか洗面台のうえで身をこごめてポタポタ出していれそのうち止まるのである
本当にやっかいなのは体内の出血で、これが脳の中で起こったらやっぱりまずい
鼻から外に出ている分にはそういう怖さはない
生命には常に平衡要求というのが働いているので、基本的には身体はいつも「最善の一手」しか打たない
そいうことが体験的に心底わかってくると、こういう不安はやがてなくなるはずだ