逆子に話しかけてると本当に直るんですか?その1

野口整体の本には逆子のお話があっちこっちに書いてあります。

野口先生がお母さんのおへそに手を当てて、「君、反対だよ」というと元に戻る、という話。

ホントですか?・・(^^;)スゴイよね

僕が今までひき受けたかぎりだと、話しかけてすぐに戻ったことはなかったです。(*^^*)でもね、9ヶ月を過ぎてから来た人でも出産までにはみんな直ってしまいました。

で、大事なのは僕のところに来たら直る、という話ではなくってべつに来なくても気が落ち着いてれば産まれる前日までにはちゃんと直るんだ、っていう話。

さらに、戻らなくてもきちんと時間さえかければ自然分娩も全然できるんだろうな~、とぼくは、(勝手に)そう思ってるんです。

ただ、ぼくだけがそう思っているからってただそれだけの話で、世のお母さんは今はいろいろ大変なのです。妊娠して病院に行くとけっこういろんなことを親切丁寧に教えてくれるらしいんですね。

ときには、「ドキッ」っとするような妊娠出産にまつわるリスクについての説明もあったりで、そういう先生についている人の身体はいつもどこかあせっています。

どんな場合でもそうですが、

あせると身体は乱れます。

整体の技術の根本はいつだって、

時を待つこと、そして波に乗ること。

この2つだから・・(^^*)!ニン

自然の波に添って生活していれば身体は毀れないんです。

自然の波、自然の強弱、速度、そういうもの、命のリズムというか、人間があらがいようがない大きな流れがこの地球の生命の世界にはあるんだね。

だからその流れの上に自分の心と体をポッと浮かべてやるような、そんな気持ちでいればいい。

だから妊婦さんが来たって僕んところでやることはたいしたことではないです。

おふとんの上でコロン♪となってもらって頭に愉気したり、腰とおへそを手ではさむように愉気したりで、そんなことやっているうちにお母さんも赤ちゃんも、ふくっ!とゆるんでくる。

赤ちゃんはもぞもぞするし、お母さんはそのまま寝ちゃったりね・・^^

そんな程度でいいんです。

人間の身体の自然を保つのに、なにもそんな複雑なことはいらんのです。

複雑にしようと思えば、いくらでも複雑に、難解に出来るんです。

でもね、カンタンなの、ほんまはね^^

カンタン=楽観視、あるいは、カンタン=甘く見る

ではないですけど。

身体っていうのはある面では全くくるいがない、くるいようがない自然からの賜りものですね。

だから、そのことをわきまえる。そして畏れて、感謝する。

それが、養生だ。

そういう意味では愉気はもはや神事であり、祭儀だね。^^

お家でもそうやって、そういう気持ちで生活してみるといいかも。

だから、逆子体操で直ることもあるかもわかんないけど、

何でもムキになってやならいでいいってことかな・・。

ちょっと世の中で言っているものとは違った価値観、アプローチ法かもわかんないけど、こんな考え方もあるってことを知っておいて欲しかったの^^

でわね~

涙の力 愉気の力

今日は潜在意識教育の話

ていうのも、

昼間、仕事の合間にフェイスブックを見たら・・・

「泣くことを恐れるな。涙はこころの痛みを流し去ってくれるのだから。」(ネイティブ・アメリカン ホピ族)

っていうのがふわっと目に飛びこんできて・・・、

身体をみる仕事をしている立場から、このことについてあっひー、深く深く考えさせられたのである。

ふっと連想したのは、野口先生のこの言葉

「笑うだけ笑ったあとは可笑しくない 泣くだけ泣いたあとは悲しさは残らない」

これってね、健やか生きるってことを考える上ですごく大事なこと、なんですね。

人間の感情の発露はやはり身体以外に無いのだから。

僕の仕事で言うと、あちこちにコリがあってつらいという人でも、泣くといっ気に身体が変わることがあるんです。

野口整体の仕事で扱うのは感情だけど、だからといって感情だけをつかみ出してコネコネいじることはできないんですね。

その感情が実体化したものとしての身体にふれて、身体への刺激を通して感情にまたフィードバックする。

幸せだから笑っているんじゃなくって、笑っているから幸せなんだ、というあれです。

それで、

「整体」っていうのはいつも仏様みたいにニコニコ笑っていることじゃないんです。

感情がきちっと体表上に現れていることなんです。

だから、怒るときには怒る、泣くときには泣く、笑うときにはきちっと笑う。

これがしっかり生活の中で行われている人は、身体に調度いい弾力があるんです。

それで、そうい人の動作とか表情には「美」が、ある。

整体ってなんですかっていったときに、それは・・・

「美しく生きる」、ということと「気高く生きる」、って、そういうこと、だと思うのです。

そういう心象風景は笑った顔にみんな現れる。

だから、

せい氣院では指導の最後に笑った顔を、よーく観ます。

愉気がどれくらい通ったかそこでがわかる。

笑顔っていうのは、潜在意識の中に溜め込まれた、愛と体温の記憶があふれ出したものなんだよね。

だから、足りなかったら後から足してあげればいい。

それがまあ、

「愉気」・・・(*^^*)だの。

森信三

(昨日からのつづき)

そして、床下からさらに驚きのアイテムが・・・

テレレーテレレー

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ザ・ナタ

・・えーナンデナンデ・・(@o@:)しかもスゲーでっかいじゃん・・・。

刃渡り15センチ、持ち手は25センチ、ドラクエの最初の武器かね^^

これでスライムぐらいはイケるンじゃないか?^^;

・・う~ん、このナタ、誰が・・一体何のために・・・?

(つづく)

今日は・・

立腰教育、あるいは立腰道の話。

これはね、ま耳慣れない人が多いかもわかんないけど、

その昔、森信三さんっていう人が提唱した教育学なんだね。

僕が整体の仕事に関連して思想的に特に影響を受けたのは、まず整体の野口晴哉さん、それから数学の岡潔さん、と哲学の森信三さん、この三人。

まぁ、ちょっと「教育」というジャンルを離れれば他にも影響を受けた人は山ほどいるけど、ここでは戦後の日本の教育に関連して行動をされた人、のくくりでね。

いわゆる、憂国の士みたいな方々です。

こちらのお三方は、今の日本がこうなることを半世紀前には見抜いて、独自の立ち位置と視点で「教育」の価値観を創造したのです。

そもそもこの「立腰」というのは・・、森先生の造語、らしいのですが

これは岡田式静座法という当時あった呼吸の修養法からさらにブラッシュアップして生み出された方法で、「人間形成」の一環として青少年の育成に功をそうしたようです。

立腰とは具体的に何をどうするんですか?っていうと、文字通りこれは腰骨を「すっ」と、突っ立てるんです。

ここで言っている腰骨っていうのは具体的には「仙骨」。

でこれの上端をぐいっと腹にめり込ませるようにくっと前傾させる。

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こんな感じ。

さらにこれは、昨日の呼吸活点の話でもいいましたが、

この形をとると、何もしなくても横隔膜が柔らかく上下動して呼吸が穏やかで深くなる。

それで、これが「人間」っていうものを育てるのにどれほど有効なメソッドか、っていうことを、今の日本では多くの人がその価値を知らないんです。

逆に腰がぐにゃらっとしたまま、いかに高尚な精神論を説いたり、道徳教育を行っても、全く期待した結果は得られないんです。これは本当にそう。

つまり、心の教育なんだけど、心っていうのは掴まえられない。でその実際の方法論として体から押さえていく、そういうことですね。

で、このことを野口先生は『正し座すべし』と『正座再興』という二つの論文で端的に身体教育を著したんだね。

・・・・・・

ちょっと・・・、今日はこの辺で、

立腰教育入門(の前置きの呼吸の話)

登山家の栗城史多さんが満身創痍で帰国したことをで知りました。

個人的には好きな人で応援しているんだけど、冒険っていうのはこうやっていつもいつも生と死の間に身を置きつづけることになるんですよね。

いや、冒険をしようとしまいと、人の一生っていうものは実はそうなんだけど・・。多くの場合は死っていうものが直前に来るまでは忘れてるんだナ。特に今の日本は。

忘れてようがいまいが、みんな死にますよね。これはホント。なのに生活からどんどん死の実態が遠ざけられてるから、「今日一日、自分の意志で生きる」って言う野生の感覚が麻痺してるのかもしれない。

記事に凍傷で手の指を切断うんぬんとあるけど、遠くから見ているだけの立場でもかなり重い話です。

整体の立場から気になったのは「連日38度の熱があって動けなかったけど解熱剤で少し良くなった・・・」、というくだり。

身体が寒気でダメージを負ってるんだから、熱が出るのは当たり前なんだろうけど。解熱剤なんかを投与するからいよいよおかしなことになるんじゃないの?

本来なら39度から40度位まで出てもいいんじゃないか、とか思う。現代医療の手法って冷静に考えると、ところどころ「おや?」っと気になるところはあるわけです。

それはともかく、人によっては何でそこまでやるか・・と問いたくなるような話なんですけど。

ある種の体癖の人は苦行をしていないと生きがいを感じないが、冒険家は冒険するところに生きがいがあるのですね。

そうはいっても僕は他人の命を大事にする仕事をしているわけで、知らない人とはいえ身体をここまで極限状態の危険にさらすのはいたたまれないなぁと思う。余計なお世話ですけどね・・。

さて、今日はやっとこさ姿勢のことを書こうかな、と思うんだけど、

まずね、

姿勢っなんですか?っていうところからだね。

姿勢・・・。それは

「姿(すがた)」、と、「勢い」です。

ね(^^*)ニン!

文字通り、命の勢いが姿形として現れたのが姿勢です。・・よね。

で、それを内から正すか外から正すかっていう問題があるんだけど、

外から正すっていうのは意識して背筋とか使ってピッとやる。

これはご存知の通り、10分と持たないですね。^^;

で、内から正すっていうのは、これは「呼吸」を使うわけです。

つまり言いかえるとこれは横隔膜を使う。

でこれを有効にするのが、正しい座り方。

即ち「正坐」。

横隔膜の動きやすさって言うのは、骨盤の形態と角度に帰属するんですね。

せい氣院では野口整体にのっとって正坐を推奨しますが、これはね、お尻の坐骨をロックし、骨盤の傾斜角を制御するはたらきがあるからなんです。

ん!

これは・・・

長くなるぞ(笑)・・・・・・

この話は明日またつづきを書きます。^^

頭の緊張がゆるむ呼吸活点操法

(前々回からの続き)

その時、

床下からとんでもないものがΣ( ̄□ ̄;)

テレレ~テレレ~

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まさかのタマゴッチ(^▽^)

おっととっと夏だぜ・・・

(つづく)

こんにちは、あっひー先生です。わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいΣ(・_・)

今日、活元運動のこと書きたくなったんだけど、呼吸の話が完結してないですね。

ワン・バイ・ワンでいきます。^^

で、何をどこまで話したか忘れかけてます。(笑)ダメじゃん!

あ、骨盤の傾斜と呼吸だ。

それで、

野口整体の「呼吸活点」っていうのがあるんですけど、これは整体でいう呼吸の急処です。

どこにあるんですか?っていうと・・・

それは、左右の骨盤の上端。

左右の骨盤の上端

ここをぴたっと押さえる。

呼吸活点

そして骨盤に可動性を付けてあげる。

ここがゆるんでくると、まず息がふかーく入ってくるんですね。ふわ~

そうすると、緊張でパンパンになった胸とか頭がゆるんできますので、文字通りほっと一息できるわけです。

整体でいう「良い状態」の条件には、呼吸が深いっていうことが必ず含まれてます。

呼吸が深くなると、自律神経系のバランスは間違いなく安定してきます。

それと、呼吸が深いっていうことは体幹に空気がいっぱい入るってことなんですけど、これは、胴体に内側から圧がかかるので自然と姿勢が立ってくる。

呼吸が先か姿勢が先かっていうとこれは、「いつも一緒」。

呼吸活点

呼吸活点を刺激するっていうことは、骨盤の傾斜角を他動的に操作して、姿勢をつくって呼吸を骨盤まで入れていくわけですね。

で、これを何回も何回も個人指導で、身体に覚えこませていくとそれが当たり前になってくるので、そこまでいったら指導間隔をあける。

で腰椎および骨盤がある一定の形を覚えてしまうと、身体のありようを通じで生活が変わってくるんですね。

これは体感してもらうしかないんだけど、これを称して身体教育、真の「体育」といえるわけですね。

これは指導をあるところまで続けていった場合の効果なんだけど、せい氣院に来たら是非ここまでなって欲しいラインです。

これは森信三さんという人の立腰教育っていう概念にも通ずるんだけど、

・・・今度この話だな。

教室のお知らせ(横浜活元会)

11月の気の教室のテーマは・・・

【骨盤の調整で冷え対策】

です☆(^^*)!ニン

10月ももう終わり、だんだんと風が冷たくなってきましたょね。

からだに弾力がある方は骨盤がだんだんと締まってきてこれからからだの「冬支度」が始まります。

でも骨盤に弾力がなくってカタい人は、骨格のひきしまり方が甘いので「冷え」がからだの中を直撃してしまいます。オオゥ・・

そうするとからだは乾いて唇はカサカサに、下腹部もきゅっと・・と冷えてしまいます。

「えっ」Σ(@o@;)マジカ・・って、心当たりの方は、朝起きたら出かける前に5分だけ足湯をしてください。

そして、足の人差し指と中指の間を手の親指でぐいっと広げるように押してください。これだけで骨盤が刺激されて動きが出てきます。

11月の教室ではこれをもう少し丁寧に、二人一組で行なう実技を予定しています。もちろん活元運動もしっかりやります。

次回は11月4日です。ご参加お待ちしてます。

お申し込みはこちら→教室に参加する

場所は神奈川区の公民館です。初めての方には詳細について、いただいたメールに返信する形でお知らせいたします。

あと、前にご参加いただいた方がとってもわかりやすい詳細な記事を書いてくれました^^→教室の記事

それでは、ご参加お待ちしています。

妊娠期の運動(散歩)

現代では医療機関の発展にともない出産における重篤な事故は減りました。ですが母子の心と体にとって良い出産が増えたかと言えば、そこには疑問を持たれる方が多いのではないでしょうか。

当院で妊婦さんをお引き受けした際にまず思うのは、「産める身体」になっていないなということです。出産は事前準備が9割です。出産には妊娠期の生活習慣のみならず、今までの生き方がすべてそこに現れます。

全般に医療機関でも妊婦さんにはよく「安静」を勧めるようになりましたし、それ以前に現代ではほとんどの方が運動が足りていません。受胎が判ったと同時に(できれば妊娠を希望した時点で)、「産める身体作り」を心掛けるべきです。

ここではその一端として「運動」のあり方についてご紹介します。

妊娠中の運動で一番良いのは「散歩(ウォーキング)」です。ポイントは「歩くために歩く」ということです。つまり買い物や、上の子の送り迎えの「ついで」ではなく、散歩を胎児とのコミュニケーションとして行うことです。

子供が生まれるとよく分りますが、赤ちゃんは抱っこして歩いている時にとても安心するのです。それは適度なゆれとお互いの呼吸が直に感じられるからです。また散歩をしている時は「母と子だけ」の時間になり、そのために子供の心が自然と充たされます。これは母体内にある時からでも変わりはありません。

歩き方は、できれば一人で、「自分の速度で歩く」ことです。人に速度や時間を合わせると、身体の要求を充分に満たすことになりません。自分に適った刺激で、腰に少しずつ負担をかけながら訓練することが大切です。ですから、ずーっと自分の歩幅でもなく、しばらく歩いたら10歩大股で歩いてみる。そしてまた普通にもどして、またしばらくしたら10歩大股にする。これを繰り返すことで仙骨が自然と刺激されて、骨盤や仙腸関節の可動性がだんだん増してきます。上り坂の場合は同じように歩いて構いませんが、下り坂の場合は小股でチョコチョコを心掛けてください。転んだり膝を痛めないようにするためです。

もちろんシューズもウォーキング用のものを選びましょう。体重が増えてきますから、股関節、膝、足首を護るためにこういった注意も必要です。

疲れるまでやるといけませんが、慣れると1日30分~1時間くらいは楽に歩けます。これを晴れても雨でも生まれる直前まで続けると安産につながりますし、また産後の経過も良好になります。マタニティーブルーのようなうつうつとした気分も歩くとさっぱりしますから、運動が足りていないと思う方はぜひ「散歩」を実践してみてください。

<おまけ>
昔からトイレを掃除すると安産になると言われています。これはおまじないでも迷信でもありません。実は狭いトイレの中を大きなお腹でしゃがんだり立ったりして掃除をすることで、腰や仙腸関節、股関節がいろんな角度で刺激され、骨盤がよく動くようになるのです。トイレもきれいになりますし、一石二鳥です。もしよかったら、こちらも合わせてお試しください。

自分でできる逆子ケア

当院は開業当初より逆子(骨盤位)のご相談を受けてきました。野口整体では妊娠・出産にまつわる独自の考え方や方法が残されており、逆子の対応も現代医療とはその考え方も対処法も異なります。このページでは自宅でできる逆子ケアということで、この辺りのことを項目ごとにご紹介してみようと思います。

1.過度な刺激は避ける

まず最初に、これだけは守っていただきたいということがあります。それはどんなに今すぐ逆子を治したいと思っても、妊娠期の「荒い、強い刺激」は絶対に避けなければいけません。具体的にはお腹をぎゅーぎゅー押したり、無理なストレッチをしたりすることは母体も胎児も緊張してしまい、逆子が治るどころか反って逆効果になってしまいます。それだけでなく時にケガや事故にもつながる可能性がありますので、不安であってもそのようなことをされている妊婦さんは今すぐやめるようにしましょう。

2.足(下半身)を温める

次にどんな人にも安心して勧められるのは、「足を温める」ことです。一般に「頭寒足熱」といって健康な体は下半身が温かいものです。逆子はお母さんの気がひっくり返っている(頭部が熱く、足が冷たい)時によくなりやすいので、おでこを触って熱いような人は下半身を温めてみましょう。

この場合はホットカーペットや電気ストーブよりも、「足湯」が適しています。整体で「身体を温める」時には蒸しタオルを使うなど、必ず「湿度をともなった熱刺激」を使います。皮膚の構造上、湿度がある方が熱が体内に浸透しやすいようになっているからです。

足湯はやや熱めのお湯で5、6分位が適当です。刺激というのは「ギュッと使って止める」ところまでが刺激です。一度温まって冷めることで、身体が活性化して今度は「自力で温めよう」という体内の力が働きます。これとは逆に、一定時間(だらだらと)外から保温していると、身体が対応してだんだんと冷えてきてしまいます。そのため一日中くつ下の重ね履きをしているなどは、あまりお勧めできません。

3.歩く(散歩)

逆子の中には運動不足によるものがあります。自宅出産が当たり前であった昭和20年代に比べて、現代の妊婦さんは全般に運動が足りません。これには生活環境の変化もありますが、もう一つは医療機関で妊婦さんに「安静」をよく勧めるようになったことも考えられます。明確な持病があるなど是非に安静が必要な場合もありますが、妊娠期はとにかく適度に身体を動かすことが安産の秘訣です。ただスポーツクラブやジムで鍛えると外側の筋肉が固くなり易いので、下手をすると難産につながりますので多くの方には勧められません。やはり自然にインナーマッスル(腰・骨盤の大腰筋や腸骨筋)を刺戟できるウォーキングが最も安全で有効です。

※腰痛があったり、恥骨・股関節が痛むような人は無理やり散歩をしないで、専門家に身体を観てもらった方が良いでしょう。「痛いこと」は身体に無理な負担がかかっていますので、妊娠期は特に避けなければいけません。

4.話しかける

野口整体の育児で特徴的なのは、「子育ては生まれてからでは遅い、受胎と同時に始まるものである」という考え方です(受胎以前も大切です)。その中でも「胎児に話しかける」ということは、身体が出来る以前から、母子の心と心をつなぐ手段として整体では古くから勧めていました。

逆子のお腹に触れていると時おり、全く反応のない子供がいます。受胎以降に何らかの事情で緊張を強いられてきたと思うのですが、こういう子どもでも母体の環境を整えながら話しかけを繰り返しているとやがて胎動も活発になります。心のつながりがよく出来た上で、「逆さまだよ」、「生まれてくるときは頭からにしようね」と言えばほとんとの赤ちゃんが出産までには正常に直ります。

5.熟睡する

眠りは何より大切です。妊娠したら好きなように寝返りが打てるような、のびやかな環境で眠ることを心がけましょう。もしすでにお兄ちゃんお姉ちゃんがいたり、パートナーの方が横にいるおかげで動きや体勢が制限されるようなら一人で寝られるように相談する必要があります。難しい場合もあるかもしれませんが、お腹のお子さんと安産を迎えるためですから、優先順位を明確にして自身の責任で快適な環境を造っていくことが大切です。

もう一つ現代は妊娠してからも男性と同じような労働条件で働いている方が多く、夜遅くまで目にパソコンやスマホの光を浴びていることがよくあります。深夜に目から強い光が入ると脳がその刺戟を受けて、朝夜で切り替わるはずの自律神経系のリズムがくるってしまいます。こうなると眠りの質も大きく低下します(時間もですが「質」が大切です)。床に入ってからもなかなか眠れないような生活は、早めに改めたほうが良いでしょう。

どうしても眠れない習慣が直らない妊婦さんは、蒸しタオルをしぼって目か後頭部(いずれか一方)を5分くらい温めてみてください。これだけで自律神経のバランスが整い、熟睡できるようになる方もいます。

6.人と話す

意外と見落としがちなのが、逆子の時のお母さんの心の状態です。特に初産で近くにご両親がいなかったり相談する人がいない場合などは、妊婦さんは人知れず孤独なものです。そのような時期に逆子になって帝王切開の説明などを受けると、そのストレスでさらに不安になってさらに緊張してしまうことがあります。一人の時間が多すぎる人は、気の合う人と積極的に合って話すなど気分転換をすることもお勧めです。

7.何もしない時間を作る

ここまで「何かする」ことを書きましたが、実はもう一つ「何もしない」ということも大切な方法です。当院には、逆子とわかった途端にネットで調べて逆子体操をして、鍼灸院にお灸をしに行って、整骨院に骨盤矯正に行って、マタニティヨガもやって、というようにバタバタと動き回ってから相談に来られる方がいます。こういう方にはまず「落ち着いて」もらうことが最初の着手になります。

統計的に見ても、逆子のまま出産に至るケースはだいたい4~5%と言われています。妊婦さんが20人いたら一人以下ですね。ですからほとんどの方が「自然に直る」のです。ところが、いろいろなことをやり過ぎて、かえって母子の「自然を乱している」ことが少なくありません。赤ちゃんにも心が働いていますから、お母さんが悩んでいたり、気ぜわしいことは嫌なものです。一日の中でいつでもいいですから、ソファーなどにゆったり腰を掛けて、自分の心と体、それからお腹のお子さんを感じる時間を必ず作ってください。

以上ここでは7つ紹介しましたが、一つ一つの行動よりも全般に「妊婦さんとしての心構え」が見えるように考えて書きました。ですから本当はもっとあなたに合った色々な方法があると思います。原因を知り正確に対処することができれば、大半の方が無事に自然分娩(安産)を迎えることが出来ます。また妊娠期はいろいろな刺戟に対して敏感です。治療院などに行かれる場合は「近いから」などと不用意に選ばずに、よく調べてから(できればお知り合いの紹介などが一番です)相談される方が良いでしょう。逆子の対処は早いに越したことはありませんが、下手にいじると母体にとっては負担にしかなりません。

まずは身体の感覚を確かめながら、上の7つの方法を試してみてください(気持ちの良いことが基準です)。

逆子の原因

逆子はいつから?

「逆子」とは一体どのタイミングで決まるのでしょうか。逆子の原因について考える前に「逆子の定義」についてまず見直すことにしましょう。
多くの医療現場では妊娠してから28週以降で胎児の頭が上になっていると、「もしかしたら逆子かな?」という見方が出てくるようです。またこの位の時期ですと病院・助産院でもあまり気にしないようです。

そこからさらに進んで30週、32週となりますと、一般の医療機関でもそろそろ「何かしましょうか」と動きはじめます。ですからおよそ30週以降でも頭がまだ下にある状態を「逆子」として扱うとみてよさそうです。

 

逆子の本当の原因は?

逆子に対して「何かしましょう」となった場合に、よく行われる対処法としては「お灸」、「逆子体操」、「外回転」が一般的なようです。ですがその前に、「なぜ逆子になったのか?」という「原因」について考えてみる必要があります。
本来は「原因」が解らないと、「正確な対処」のしようがないはずなのです。逆子の原因は、一人一人まったく違いますから、一人一人丁寧にその状況を伺って、「どうして逆子になったのか?」、「ではどうしたら直るのか?」を深く考える必要があるのです。これを行わずにぐいぐいと外から力を加えても、戻らないばかりでなく赤ちゃんが恐がって緊張してしまいます。
ですから整体では先ずはじめに個別に身体をよく観察して、その方だけの本当の原因を見つけ出すことに重点を置きます。
一般には逆子の原因として、「骨盤の大きさ(お母さんの体格)」、「胎盤の位置」、「子宮筋腫のような余病」、「羊水の多少」、「母体の冷え」、「ストレス」などなど・・がよく言われる例です。
整体でもこれに似た見方もありますが、もう少し別な角度で原因を観ていくことがあります。その辺りを下のように3つの項目に大別してご紹介します。

 

1.骨盤がしっかり広がっていない

まず一つ目は骨盤の幅、開き方によるものです。通常妊娠から30週を迎えると、胎児も1500gを越えますので頭部もそれなりのボリュームが出てきます。ですが妊婦さんの生活環境によっては、その週数に比例して骨盤がしっかり開いていないケースがあります。

妊娠期はリラキシンという妊娠期特有のホルモンのおかげで骨格が柔らかくなり、骨盤周辺の組織もゆるんでくるはずなのです。ですが職場や家庭環境などでいろいろなストレスがかかっていますと、骨盤の開閉のポイントである仙腸関節が固くなり、赤ちゃんの頭が入るような充分なスペースがないことがあります。

この場合は出来るだけ早めに生活環境を切り替えて、リラックスできるようにすることを考えましょう。

 

2.骨盤の角度が後傾している

2つ目、もし今あなたが逆子で悩んでいるとしたら、合わせ鏡を使ってご自分の姿勢を横から観てみてください。もしかして「猫背」になっていませんか?

猫背というのは背中だけではなく、骨盤や股関節が大きく関係しています。尾骨が下がって骨盤の上の方が後方に来ているようでしたら要注意です。散歩などの運動が足りていないために骨盤深部の筋肉(インナーマッスル)が弛緩している可能性があります。これがもし腰痛などを伴っているとすれば、逆にどこかで緊張していて(不安やイライラなど)、先ほどとは逆に固くなっているのかもしれません。

これらはご自分で解決するのはやや難しいかもしれませんが、まずは軽めに散歩をしたり、腰に朝と晩、蒸しタオルを当てるなどして、骨盤周辺をやさしく刺激してみましょう。もしこれらで解決しないようでしたら、信頼できる専門家(整体師や鍼灸師、姿勢のトレーナーなど)に相談された方が良いかもしれません。

 

3.心的ストレス

先ほども触れましたが不安やイライラ、他にもドッキリなど、どこかで心理的なストレスを体験されたことで、急に逆子になってしまうことがあります。当院でもこれまでいろいろなケースを観てきました。

例えば「上の子がころんで大ケガをした」、「家族とケンカをした」、「仕事でミスをして叱られた」、「階段で転んだ」などなど、たとえ妊娠中であっても実生活の場ではいろいろな感情体験があるものです。

上のようなショックな出来事があった時には、まず自分の感情を自身で受け止めて、びっくりしたんだね、つらかったんだねとやさしく「感じなおし」をしてあげましょう。

この「感じなおし」を行うことで中には涙が流れてくる方もいます。涙にはストレスホルモンが含まれていますから、嫌なことがあった時にはシッカリ泣くことでスッキリする効果があることが知られています。

泣くことで自律神経の働きも副交感神経優位になりますので、それまでの緊張が一度に抜けやすいのです。

 

 

またこのように自分一人でつらい感情の処理がむずかしいときには家族や助産師さん、あるいは専門のカウンセラーなど、誰かに心の内面の話を聞いてもらうことも良いでしょう。妊娠中は特に、「嫌なこと」を胸の内にため込まず、上手に流れていくように自分自身をよくいたわってあげることが大切です。

出産までの大切な時間を気持ちよく生活できるように、周りの方ともよく話してできるだけ協力してもらいましょう。
以上、最初に書きました通り、逆子の原因は本当に一人ひとり異なります。自分だけで原因が見つからず解決できないなと思われましたら、まだ週数が早いうちに専門の機関に相談されることをお勧めいたします。
<おまけ>
最後にもう一つ、今の妊婦さん全般に言えることですが「目の使い過ぎ」が目立ちます。スマートフォンなどの液晶画面をみる時間は極力控えめにしましょう。現代では「目をしっかり休める」ことも、妊婦さんの大切な仕事です。もちろん胎児にも良い影響となりますので、是非実践してみてください。

潜在意識と病気

今日は潜在意識教育と病気の話・・・

整体は顕在意識の画面に映らない「感情」を対象に技術を行なうものです。時には幼児期とかそれ以前の記憶も対象になりますけど、人によっては「そんな子供の頃のことが今(の病気)と関係あるの?」と疑問を持たれる方もいますけれど、

関係あるのですね。すごく。

例えば「思わずカッとなってしまった」と、そういうことがあったときに、それはもともと怒りの火種が身体のどこかにあったんだと、そういういう角度から問題を見ていきます。

幼年期に憤懣やいらいら、不安が多かったりすると、大人になってからも絶えず人と交戦的な姿勢をとったりしてしまいます。「思わず」やっていることですから、自分だけではこういう感情をどうこうしようとしても非常に扱いづらいのですね。

とにかく潜在的な負の感情から出発して世の中を見ていますから、日々生活をしていても、不快情動はたまる一方ということになります。そういう感情想念が積もり積もって30年後に骨格や内臓の形まで変えてしまう、ということもけっして珍しくないのです。

潜在意識というのは河川でいえば上流にあたります。下流の方に顕在意識と、さらにその先に身体があるのですね。

ですから上流から汚れた水を流し続ければ、やがて下流にもその影響が及んで、魚も住めないような水質や環境になりますね。

これをどうにかしようと浄化しようとする働きが「病気」なのです。

世の中の多くの「治療」といわれている行為は、この病気(生命の浄化作用)を中断させるものです。

表面に出ている病気とか、涙とか、笑い、照れ、怖れ、そういうものだけを対象として話をしていたらいつまでたっても、根っこにある、「その人」に触れられない。

人間生命を輝かせるための鍵は、そのずっと「奥」にある。

そこに触れたいのです。

答えはきっと奥の方、心のずっと奥のほう。

なのです。

(・▽・)