びー うおーたー、 びー・・ ゼロ。

パソコンには調子が悪くなると使用する「再起動」という機能があります。整体の効果もこのように身体を再起動させる感覚に近い気がします。

自分や人の頭蓋骨を丁寧に触ってみると、頭が「コチッ☆」となって あたかも“フリーズ”しているかのような時があります。“何か”が生命活動の「流れ」を止めてしまっている感じがするのです。触れてみるとわりと簡単にわかります。“何か”がつっかえてしまっていると思考が堂々巡りのままとぐろをまいてしまい、おなかの中でエネルギーが唸っているような感触がします。

「転がる石はコケむさない」「流れる水は腐らない」・・整体は停滞や鬱滞を警戒しします。逆に「次、そのまた次」、という風に事態がどんどん先へ転がっていくことを「良し」とします。少し前に「病む」という言葉と「止む」(とまってしまう)ことはもともとは同義というのを何かで聞いたのですが、とにかく中が「動いて」さえいれば良い状態とみます。

前後裁断です。ごちゃごちゃになって自分の頭や体がどうなっているのかわからなくなったら、もう一回ゼロになればいい。野口整体の活元運動などはまさにこの心身のゼロ化、「捨て去る方法」の典型かと思います。

とにかく無心でいく、すると体も何も、“何も無い”かの様な状態に帰る。付け足すのではなく、捨て去る。するとおのずと「知足」に至って、外界を素直に受け取れるようになります。整体、それは心身相即的に「如水」に至る道。青雲、それは君が見た光。

Be Water, My Freind!

たむらぱん – ゼロ

赤ちゃんが…

・・・できました。

僕にではありません。

指導室に通われている方に、です。

その方はせい氣院に通われて4ヶ月くらい、今日が6回目の指導日でした。

お部屋に入られた時からいつになく身体がみずみずしい。(というか神々しい)仙骨(お尻の真ん中の骨)には押せばハネ返すような弾力があります。経験としてこういう場面に立ち会ったことはないのですが直感的に

「???子供ができたんじゃん?」

と思いました。(直感はおそろしい…)

何にせよ確証がもてませんので、

「○○さん、今日体にすごく勢いがありますね。何かいいことありましたか?」

とお伺いすると、、

「ハイ、えぇと、じ、実は~…」となって「よかったですね~」、と

ご来院当初のご相談は問診票に「(なんとなく)心と体をみてください」とあったのですが、今日打ち明けていただくと4年間ずっとお子さんが欲しかったそうです。

僕としては頭蓋骨の状態から「ずっと頭で生きてこられた方だな…」と心で思って、神経を休めるために、頭に愉気(気の手当て)、骨盤に愉気、アキレス腱に愉気、…とやっていただけなので愉気が効いたのか何だかはさっぱりわかりませんがとにかく「そうなった」、という訳です。

「産むときはここで産みたい」とまでおっしゃったのですが、それは丁重にお断りしました。でもで本当はそこまでやって差し上げたい。僕の師匠のところで整体を学んでいる外科医さんがいます。自分のお子さんを自宅出産させたツワモノ先生ですのでご紹介しようかな。とか、そんなすてきな想いをはせた一日でした。

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相撲の話になると長い

NHKの大相撲中継で初場所からデーモン閣下がコメンテーターに迎えられたことに角界の内外で物議をかもしだしたらしい。

仕切りの間、閣下とアナウンサーの相撲にまつわる話を流し、立ち合いから勝敗を決する場面だけカメラが場内に切り替わる、という演出に賛否両論あったそうだ。

こうした事態を招いたのは相撲界の人気低迷、道義的な諸所の問題や人気力士の不在などが示唆されるが、少し角度を変えて見ると日本人の身体的感性が相撲という文化にそぐわなくなってきたということ、「仕切り」と言う「間」を「待てなくなった」ということに起因すると思う。

かつては相撲の世界は軍隊よりも厳しいというのは周知の事実で、相撲界から出た人間はその他のどんな職業でも引く手あまただったらしい。またそういう厳しいプロの世界にのこって切磋琢磨する力士という人間には相応の人格や矜持が備わっている、という共通観念が世の中にはあった。

そういう意味では相撲観戦というのは勝敗だけを観るのではなく、お客さんはそういう峻厳な力士の世界を観に行く場でもあったはずだ。現在は勝ち負けだけが取りざたされてスポーツ色が濃くなってしまった。戦後教育をはさんで相撲をとる側にも観る側にも肉体から「間」という感覚機能が消去されてしまったからだ。

泥田の中で米を作り続けてきた日本人の肉体的・精神的「要」は「腰」だ。廻しを取り合う相撲の技術の基本には足腰・股関節を鍛えるメソッドが凝縮されている。

私の指導室では「腰割り」をやりますが、真面目に続ける方はてきめん歩き方が安定してくるし、お尻も上がってくる。股割り・腰割り・四股は農耕民族の骨格から生まれた至極の型だ。体が育っていない現代人にとっては健康の前には体育が必要不可欠なのだと決め込んでいる。

そんなこともあって私は横浜の片すみでひそかに大和民族と相撲界の復興を願って仕事をしています。そして相撲と野口整体の話になると、ちゃんこでどんぶり3杯はいけるほど長くなる。

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次の次の日

せい氣院にお越しになるお方からよく「(前回のあと)次の次の日位に良くなりました。」と言っていただくのですが、この場合回復の主導となったのはまさしくその人の力だなぁと思うのです。

ベティ・シャインの『Mind to Mind』(邦題『スピリチュアル・ヒーリング』)には手当てによるヒーリングの効果が現れるのは48時間後と(たしか・・)書いてあった気がするのですが、自然の生き物を観るうえでは、その自然の速度を掴むことで身体をどのように変調しても「待てる」ようになってきます。

整体を始めたらまずは自分の身体に起こった症状を丁寧に観ていくこと。すると人のも感じとれるようになりますし、慣れてくると整体特有の生命の時間感覚というのに心地よさを覚えます。

時代はタイム・イズ・マネーからスピード・イズ・マネーへと変遷しているようですが、整体では一転、リズム(律動)を重んじます。近頃はヨガやスロトレのようなものも流行ってますが自然の間に間に、ゆったり歩くことや深呼吸をすることに養生の元型を見ることができます。

「養生とは、鼻で息し、口で食って、足で歩くことなり」 野口晴哉

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1日休み

風邪をひいた。冷たい風に当たったからです。風邪の効用といったって苦しいものは苦しい。言いかえると苦しむべき時にしっかり苦しむのが整体といってもいい。

午前中にお越しになられた方に愉気してると一気に熱が上がってきた。仕事はしっかりできたのですがさすがに今日は体がキツイな、と思っていた矢先き、午後のご予約の方から相次いでキャンセル&日程変更のお電話があった。願ったりかなったりでその後は一日休ませていただいた。

こんな時にいつも僕は「これは神さまのあたたかい配慮かな~」とか、調子のいいこと考えてしまう。心理学のユングは人間はみな魂の奥深いところで繋がっていると言った。また野口先生は「人間というのは、意識以前の世界では、みんな一つなんだよ」と。一人の苦しみはみんなの苦しみ、一人の歓びはみんなの幸せ……

氣が極限まで鎮まると魂は遠いふるさとの記憶を思い出す。そして、自分と他者との深い繋がりに気がつくものだ。そこには「自」と「他」の区別もなく、無限大の「一」があるだけではなかろうか。(ぉぉ・・あっひーのアブナイ話になってきたよ…щ((゚ロ゚щ))キタヨキタヨ…)

人が本能的に他人の幸せを願うのも「あなたはわたし」だからだし、せい氣院の野口整体はまさしくここに立脚しています。目の前の人が元気になってくれれば僕もうれしいし、幸せだ。そういうあたたかい「愉気」ができる人が一人でも増えてくれれば、やった甲斐があったと言えるだろう。

先生はコワい人

僕が警戒心の強い人間なせいもあると思うのですが、同じお客さんが僕の指導室に3~4回通われるとようやくくだけたお話ができるようになるのです。

そしてその頃にわりと言われるのが「先生は始めコワい人かと思ってました・・。」・・です。(しかし全盛期には「流氷の天使」とまで謳われた僕ですからそんなにコワいわけがないんです・・。)

僕はてっきり「コワい人かと思ったら実はヤサシイ人だった。」と、「それならよかったよかった~」とかって勝手に解釈していたのですが正しくは「コワい人かと思ったら変な人だった。」らしいのです。

そうすると「変な人の整体に通ってるあなたも変な人ですね。」とか言って「あはは~≧(´▽`)≦ジィサンヤ!バァサンヤ!」とかってなるのですが、この話は結構根が深い。深さ30cmはくだるまい。

変な人って何ですかって言うと「他の多くの人と違った考え方をしてる人」ということです。もう少し簡単に言うと「少数派」というだけなのですが・・。最近は野口整体の知恵も広く知れ渡って少数ながらも市民権を得ている気もしますが、畢竟、野口整体は明治から発した日本近代化の潮流に「ノー!」と言い続けた少数派のエース、反逆のカリスマ、アンチの美学だ。

近代科学が輝けば野生の哲学も反作用でますます輝きを増す。野口信仰とは漆黒の夜空に浮かぶ三日月のゴトシ、少数派だからこそ、美しく輝くのかもしれない。変な人の僕に賛同される方がいるのは、やっぱり変なのだが、次代を拓いて来たのはいつだって変な少数派の方々なのだ。

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顔が命の…

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僕の指導室には音楽が流れています。中でも活元を誘発する音色はバイオリンやチェロや二胡のような弦楽器が良い気がするのです。

毎日かかってますから飽きたら東神奈川のTUTAYAで借りてくるのですがクラシックの素養があるわけでもないのでCDを借りる時はついつい「外見」で選んでしまいます。

フルートやバイオリンの奏者は演奏中に顔の真横に楽器がくるせいかプロアマ問わず美人が多い気がするのですが、、、たまたまかのぅ・・。やっぱり顔って大事だなぁ・・とかそんなことぼんやり考えていたら昔姉から借りて読んだ大石静さんの『男こそ顔だ』という本のことを思い出した。

よく考えたら僕の整体の大先生は還暦を迎えられましたが顔がめちゃくちゃカッコイイのです。同門の先生方も「これはナカナカ」と思う方はイケメンが多いんだよな。そこいくと、はたしてオレってどうなんどろうか?とか、確定申告の帳簿をつけながらそんなことを考えていた。

今日はいつにもまして内容が薄い。

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愉気法講習+活元指導の会2

先日少人数で2回目を行いました。活元は通常の指導中に習得していただいてますが、愉気法の習得も同時に進めていった方が整体指導の方向性が示しやすい気がしてきました。

基本は日常に活かせる整体です。周囲に細やかに気を配って、丁寧に生きられる身体を自ら育てていくことです。その為には体幹の軸の形成、深い呼吸の修得が肝要になります。なにより私自身が身体をゼロから鍛えていく必要性を痛感しています。

今年はせい氣院の新しいメソッドが確立されるかもしれません。

女正月

私は以前眼鏡屋さんにお勤めしていたのですが、毎年一月の第2週を過ぎたあたりからよくメガネをこわしてくる人がいたのを思い出します。

こわれたメガネをお持ちになった方にお話を伺うと「はっ・・とした時に踏んでしまった。」とか「・・・手をついてしまった。」とおっしゃるのですが、こういうケースは圧倒的に主婦の方が多かったと記憶してます。

お正月というのは普段お家にいない人が家にいたり、あちこちにご挨拶に伺ったりするので変な風にエネルギーが溜まるのではないかな?、とその時から思っているのですが果たしてその真相はというと、いまだによくわっかんない。

かつては小正月(別称:女正月)といって、年末から忙しく働いていた奥さんをねぎらう風習が1月の半ばにありましたが、こういうのは心と体の波や疲労度に敏感だった時代の目に見えないやさしさかなぁ、と思います。

整体を創った野口先生は、ある時捻挫をして腫らしてきた人の足首に愉気(手当て)をしながら・・・

「君・・・、不平というのは口で言うものだよ・・。」

とおっしゃったそうですが、こういうのは整体的な身体の読み方をよく表した逸話です。

お正月というと栄養のあるものを食べますからそれだけでもエネルギーが余るはずです。さらにその余剰となったエネルギーが諸々の事情で圧縮されて、無意識的な破壊活動に「ドン!」いってしまう事もありうると考えます。整体ではモノを壊したり怪我をすることで余ったエネルギーが昇華すると考えているからです。そういう意味では自分の身体をケガをするよりはメガネをこわしてた方がずっといいとも言えます。

さらにいいのはそうなる前に百円のお皿を買ってきて「ガッチャン!」とやってみる、などとやるとコストパフォーマンス的にもさらに優れた方法かもしれません。

以上の事柄から「整体を勉強すると一月中旬にメガネをこわさなくて済む」という仮説が導き出されるのですが・・。それって本当ですか?  よくわっかんない。

格闘技

昨年の大晦日のことです。同門のスピリッチュアルヒーラーさんから連絡がありDynamite!!のチケットがあるので見に行きませんか~?と言われたのですが、観戦は辞退してランチだけご一緒することに。

恵比寿で会食中に「ところでなんでDynamite!!なんですか?」と聞くと最近成り行きで格闘家のトレーナーをしているらしいのです。チケットはそこから流れてきたとのことでした。

ただしトレーナーといってもスピリッチュアル氏はそんなに物理的には鍛えている人ではありません。ただ整体で鍛えた氏の氣の集中力というのはまぎれもなく一級品です。生き物同士の戦いというのはまず相手の氣を飲むか、氣押される(けおされる)かで9割9分決まってしまう。

無敗の麻雀士で有名な桜井章一さんも年配でやせた人ですが、若いプロ格闘家に教えをこわれることがあるそうです。体重50キロ台の桜井さんが抑え込むと100キロを超す選手でも動けなくなってしまうという話を聞いたことがあります。人間の強さというのは目方や寸法の大小では測りきれない部分が過分にあるということですね。

そういう観点で格闘技を観ると、10年前はわからなかったことが新たに見えてきたりして楽しめたりします。結局当日はNHK紅白歌合戦を観ていましたが・・。

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