パソコンには調子が悪くなると使用する「再起動」という機能があります。整体の効果もこのように身体を再起動させる感覚に近い気がします。
自分や人の頭蓋骨を丁寧に触ってみると、頭が「コチッ☆」となって あたかも“フリーズ”しているかのような時があります。“何か”が生命活動の「流れ」を止めてしまっている感じがするのです。触れてみるとわりと簡単にわかります。“何か”がつっかえてしまっていると思考が堂々巡りのままとぐろをまいてしまい、おなかの中でエネルギーが唸っているような感触がします。
「転がる石はコケむさない」「流れる水は腐らない」・・整体は停滞や鬱滞を警戒しします。逆に「次、そのまた次」、という風に事態がどんどん先へ転がっていくことを「良し」とします。少し前に「病む」という言葉と「止む」(とまってしまう)ことはもともとは同義というのを何かで聞いたのですが、とにかく中が「動いて」さえいれば良い状態とみます。
前後裁断です。ごちゃごちゃになって自分の頭や体がどうなっているのかわからなくなったら、もう一回ゼロになればいい。野口整体の活元運動などはまさにこの心身のゼロ化、「捨て去る方法」の典型かと思います。
とにかく無心でいく、すると体も何も、“何も無い”かの様な状態に帰る。付け足すのではなく、捨て去る。するとおのずと「知足」に至って、外界を素直に受け取れるようになります。整体、それは心身相即的に「如水」に至る道。青雲、それは君が見た光。
Be Water, My Freind!
たむらぱん – ゼロ