サクサク

僕は整体師なので、「身体には必要なものはすべて備わっている。」「あとから付け足すようなものは何もない。」と信じて生きています。

今日テレビを見ていたら、その番組スタッフの方が10年前に骨折したときに骨をつないでいた針金状の金属が、皮膚から出てきて自分で引き抜いたというお話をされていた。

骨が再生して不要になったから排出したのでしょうが、「身体ってすごいな」と観ていました。やっぱり生命は知識では遠く及ばないことを認識しました。実際はその骨を固定する金属も必要があったのかな・・と考えてしまう。

最近は風邪をひくことの有効性がずいぶんと認知されてきて、高い熱を出すと体のがん細胞がみんなやっつけられてしまうという話もちらほら目にするようになりました。

風邪薬を飲むということは短期的には治療行為に見えますが、長期的には反治療行為ともいえるのですね。なによりも身体の力を活性化するのが先決です。

最近の僕の整体操法は愉氣に徹するというか、だた拝んでるだけなんじゃ・・と思うこともしばしばで…。今日こそは今までで最高密度の愉氣をしようと毎日念じてます。ますます仕事に臨む時の緊張感は増しています。

昆虫記

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まんがで読破シリーズというのを人からお借りして読んだ。原書のファーブル昆虫記は全十巻だそうなのでなかなか読めなかったのですが、これは一冊の漫画になっていて短時間で読めてとても面白かったです。

野口晴哉さんの著作『整体法の基礎』の中に、ある種のハチがエサにするクモの中枢神経を刺して仮死状態にするという話が出てくる。特筆すべきは

  • ハチは誰にも教わっていないのにエサにするべきクモの種類を知っている。
  • ハチは誰にも教わっていないのにクモを仮死状態にするために運動中枢のありかを正確に刺す。(死んでしまうと腐ってしまうのでハチが卵を産みつけても孵らない。)

という二点。昆虫を興味を持って深く観察し続けた記録が、生き物の世界を支配する「本能」の存在を如実に示す結果になった。では、この本能の正しい命令はいったいどこから来るのだろうか…?ということが今の人間にはわからないのだ。

「どこに愉氣したらいいのか本能は知っている」というのは僕の整体の先生からお聞きした野口先生の言葉だった。調律点(整体で言う体の急所やツボのようなもの)を押さえる稽古していても「どこですか、、、?」とまさぐっているうちはそのありかがわからない。氣を鎮めて指先の感覚があるレベルに達すると、もう知らずに押さえている、というのが正しいように思う。

便宜上稽古をする上で「だいたいこの辺にある」という情報は必要なのですが、頭で考えているうちは不思議とわからないんですね。やっぱり心を澄まして、整体の天心というものでしょうか、無理なく本能が現れる状態にもっていく必要があるのかもしれない。

活元運動が最近、その本能を表出させるための訓練法だと思い始めた。愉氣と活元と整体操法は僕の整体の技術を支える三本柱となりつつある。もともとそうなるように野口先生がセットされたものかもしれない。そうでないかもしれない。「野口整体」の解釈も人それぞれなので…。ただ僕にとってはこれらの技術は、とても、うれしい存在、とても、ありがたい存在、といったらいいのかなあ。この本能の力を大事に修行して世の中のために役立てたいんですね。

かかと

木村多江さんの『かかと』を読んだ。

かかと

30代をすぎてご自身のかかとの手入れをしているときに執筆を思い立ったとのこと・・。役者を志して順風満帆ではなかった20代の苦しかった想いなどがつづられているのですが、あまり暗くなくて、ちょっとユーモラスで楽しかったです。眠れない夜に長々妄想する話とか、仕事でつらい時に家の中でうおぉぉと叫んでいたとかそんなエピソードをお話しされてます。

タイトルにもなってますが本文中の「かかとは心のサイン」というくだりが気になって読みました。

それというのも整体では女性のかかとがカサカサしてきたら骨盤を治していくのです。野口整体の『女である時期』という本に骨盤とかかとの状態の関係性を綴った話があります。骨盤に弾力が戻ると、荒れて硬くなったかかとがみな治ってくるという内容です。

かかとの割れ自体は僕も一度経験した。ある時お風呂上りにかかとのひびに気がついたのですが、直後からある方法で仙骨を鍛え始めたら間もなくしてかかとの割れは消えてしまった。男でもかかとの状態は侮れないのだとこの時、知ったのです。かかとには腰の状態、というか身体の裡の勢いというのが現れるのだ。

(前掲書『かかと』より)わたしの実感では、身体をケアしているだけではだめで、並行して心のケアをしておかないと、効果が薄い気がする。つまり、心がカサカサしていると、かかとも自ずとカサカサになる。心と体はしっかりつながっているようです。

心のゆとりが、身体をつくっている。<中略>かかとは心のサイン。

心のゆとりが、身体をつくっている。とは真理な気がします。すこし、がんばりすぎている方にお勧めしたい一冊。とても良い本でした。

お産の家

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吉村正さんというお医者さんが書かれた本です。(表紙のおじいちゃんです。)TVにも何度か取り上げられているそうなのでご存じの方も多いと思うのですが、自然の妊娠・出産を擁護・支援するこの吉村さんの主宰される施設でのお話です。http://www.ubushiro.jp/

お産の家という木造の古い建築様式で建てられた家屋で、妊婦さんはここで毎日薪割をしたり、雑巾がけをしたり身体をよく動かして出産日を迎えるという内容なのです。そうすると出産にまつわる事故や、難産が少なく(というかほとんどない)産後の経過も母子ともにとても健やかに過ごせるというのです。

野口晴哉師の『整体入門』は文明生活を見直そう、というところから始まるわけですが、現代は外での労働や家事で体をあまり動かさないようになったことで起こるいろいろな問題があるわけですね。その分お金をかけてスポーツクラブに行ったりサロンに通ったりという必要性がでてきて、日本ではそういう産業が成り立っているのですが。

身体の自然を信じて生きることが健康に生きる近道なのだと近頃はますます感じます。これから、お母さん・お父さんになるという方にはぜひおすすめしたい一冊です。あと合わせて全生社の『誕生前後の生活』も読むとほぼ完璧!?(^^)

秋から冬の風邪

ここ一週間くらい、みる人みる人に風邪の兆候があったので操法の後に「熱が出たら体をじかに風に当てないように気を付けてください」と言っていたのですが、昨晩から自分が熱を出してしまいました。

もう治りそうですがこの熱が下がったら冬の身体にシフトするのかもしれません。今の時期は汗を冷やさない工夫が経過の良しあしを決めます。足湯をして身体を整えましょう。

ババナ・オ・レ

最近朝はバナナオレをよく飲んでます。バナナと牛乳と蜂蜜をいれてミキサーにかけるだけなんですけど、自分でひと手間かけたものは市販のジュースよりおいしく感じる。身体にいいかどうかまではわからないのですけど。

僕は栄養学的な知識はないのに、気がつくと、こういうものを食べてくださいということをよく人に言ってしまいます。オフィスワークをされる方の中には普段的に頭の疲れが抜けにくいというケースがありますが、並行して甘いものをよく食べていて身体が冷えていることが多い。そういう方には今は玄米食をすすめています。

○○を食べてください。甘いものをひかえてください。というと実行するのは難しいのですが普段炊いている米に玄米を混ぜるということは興味が湧けば取り組みやすいし意外と美味しいので続けられるんですね。

ただ、理由はと聞かれるとはっきりしないのです。自分の勘や経験、食べた方の感想とその後の身体の変化、という割と統計的な話なので信じる人は食べてくれればいいな、という話です。整体の智恵はいつでも臨床・実践に基づいた「事実が先で、理論は後」という経緯のものが多いのですがこれもそんな感じでしょうか。

モワモワ日和

やっぱり湿気はなかなかこたえますね。お身体を拝見していて呼吸器、腎系の疲労の方が多いのです。

整体では湿気で息苦しい時に腿裏の筋を弾くことをやります。ご自身でやられる場合は腿裏のストレッチがいいみたいです。立位体前屈のようなことをやればいいんです。これだけでも身体の湿気対策として効果があります。

体力に自信のある方は運動して積極的に体温を上げて無理やり汗をかくことでしょうか。方法はいろいろありましょうが、先人の学び得た智恵を活かしてできるだけ快適に梅雨を乗り越えたいものです。

実はエアコンの除湿をかけた部屋に入るのが一番手軽で順当なのしょうけど。(^^;)それをいっちゃ・・

じめじめvsパサパサ

横浜は今日は梅雨らしいお天氣になりました。こんな時期は汗をかきにくくなりますから、僕は利尿作用のあるお茶とかをよく飲んでます。

あと、湿度のある時はパンがおいしく感じられます。パサパサしてて、湿気でもやもやした身体にはちょうど良く感じます。

梅雨時が苦手な方は一日一食だけパン食にチャレンジされるとイイかもしれません。普段パンを食べない人でもおいしく感じるかも!

はやぶさ

「飛行機がなんで飛んでいるか、わかるか?」

「ジェットエンジン!気流とか?あ、ベルヌーイの定理……?」

「バカかお前。飛行機はなぁ、空を飛びたい!って本気で考えた人の夢とか、思いで飛んでいるんだよ!」

この前、本を立ち読みしていたらこんなくだりを見つけてそのままレジへ持って行きました。

小惑星探査機はやぶさが還ってきたことが報道されてはじめて僕はその存在を知ったのですが、なんと7年前に出発していたんですね。

とりわけ素晴らしいなあと思ったのは↓

イトカワから離陸後、燃料漏れで一時制御不能に陥った。エンジンなどの部品は次々と壊れ、姿勢を保つ装置は3基中2基が停止した。長距離航行用のイオンエンジンも、4基中3基が動かなくなった。交信が7週間、途絶えたこともあった。文字通り満身創痍(そうい)だったのだ。

それでも、宇宙航空研究開発機構の開発陣はあきらめなかった。その都度、知恵を出し合い、残った装置をつなぎ合わせるなどして、予定より3年遅れで帰還を果たした。当事者の一人は「神懸かりのようだった」と苦闘を振り返る。http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/178335

交信が7週間も途絶えた時、再び二つを繋いでくれたものって何なんでしょうか?たまたまだといえばそうかもしれないです。でもその2ヶ月間あきらめなった地球人も根性ありますよね。

絶対帰還させるっていうみんなの夢とか思いの力で帰って来てくれたんだと、僕はそう思いたいです。

梅雨

今日の横浜は気温があまり上がらないですね。涼しくて過ごしやすいです。雨になると片頭痛を起こすという方がいらっしゃるのですが、その方は腿の裏を伸ばしてよくお水を飲むようにしていただくと比較的経過が早いようです。

野口整体の本には春夏秋冬の季節ごとの身体、梅雨の時期など日本の四季に基づいた身体の傾向と対策などが書かれていますが、その反面いかにお一人お一人の個性をみつめ関心を持って観ていくかが重要な気がしています。