感応道交

だから“胃袋を治すにはどうしたらいいか”と訊かれても、私は、胃袋など観ていない、気のつかえを観ているのです。気のつかえを通るようにする、鬱散するようにする、足りない処には巡るようにする。私の観ているのは気だけなのです。レントゲン写真を撮ったら、こんなふうに曲がっていたとか、こんなふうに影が出ていたとか言っても、それは物の世界の問題なのです。気の感応が気で通れば、どんなに曲がっていても真直ぐになるの …

信仰の自由

朝から腹痛に苛まれた。いや、この2、3日の不摂生がたたったという話で、胃袋の優秀さには毎度のことながら感心してしまう。 夜まで何も食べずにいたら飲食には支障のない程度まで回復した。身体も軽い。今回はダイレクトな話だが、お腹に物を入れないというのは治癒力を高めるための一番手っ取り早い方法だ。 一節には、ヒトは6週間分のエネルギーを常時身体の中に溜めているそうな。だから一日、二日食べない程度なら、身体 …

心 気 体

<気> 私はそうして心や体の働きをつなぐものは何かを観てまいりました。元気とか、不機嫌とか、気という言葉はいろいろに使われておりますけれども、さて、その気とは何かというと、なかなか答えられない。外国の人達は、オーラとか、ミトゲン線とかいう言葉で説明しておりましたが、それを丁寧に観ていきますと、それらはみんな体の中にある細かい物質の分散なのです。 しかし、私のいう人間の気とは、そういう細かい物質の分 …

汗の内攻

 四月も半ばになると、温かさを通り越して、少し暑い感じの日があり、そして翌日は、また寒くなるというようなことがあります。すると予定していたようにドカドカと、病気が増える。これは明らかに汗を出して、そのまま冷やしたためです。そういうことが毎年あるので、今日は汗の話をしようと思います。 …汗をかいて冷たい風に当ると、風邪を引く。寒いから風邪を引くわけではない。汗をかいたのに、それを冷やして風邪になるの …

中毒

太郎丸が下痢をした。暑かったのでうっかり寝室の窓を開けていたうえに、半ズボンで寝かせて膝から下を冷やしてしまったみたいだ。水あたりのような気配もあったけど、これはちょっと正確にはわからない。昨日「汗の内攻」で冷えの注意を喚起したばかりだったので、なんとも不甲斐ない話になった。 食あたりで下痢をした場合は脚を湯につけて温めると経過が良い。脚は消化器の働きと一つだからだ。余談として、潮干狩りのあと貝に …

春から初夏にかけての「汗」の処置

先週のことだったが太郎丸が汗を冷やして風邪を引いた。とても暑い日で保育園で外遊びの後に汗を冷やしたらしい。 こんな風に一度出た汗をそのままにして、風にあたると、冷えて内攻する。整体では晩春とか秋口になると汗の処置をよく指導するのだ。 一般的には汗が身体に及ぼす影響はほとんど知られていないけれど、「汗の内攻」は風邪や肺炎のもとになるから軽視してはいけない。とくに月齢が浅いと重篤な状態にもなりかねない …

眠りの質

弛めるためには眠るということが一番役に立ちます。皆さんは整体指導というと、操法して弛めるつもりになっておられるが、操法してひと寝入りしたあとの体の状態というのが大事なのです。操法する場合に、必ず相手は眠るものとして、その眠りをどう活かすかということで進めていく。このことを知っているか知らないかで、上手か下手かに別れるのです。つまり整体では、眠りということを弛みの一番の代表として、操法の中に取り入れ …

悩みが消える眠り

筋肉が緊張すると、体が硬くなります。弛むと柔らかになります。体中が硬くなっているときは緊張しています。体中が弛んだときは弛緩しています。そして、弛めているのに弛まないところがあれば、それは異常です。例えば、会社が終わったあとでも会社の仕事が頭から離れないでいるときは肩が弛まない。胸椎の五番から上が弛まないのです。それが異常なのです。そういう場合には、目が覚めても、体の疲れがとれていない。だから眠い …

柳腰

この10年余りは、とにかく体でも心でも「ゆるむことがいい」というのが流行であった。癒しブームというとやや懐かしいが、その「癒し」という行為も身体の各部が「ゆるんでいる」という状態があってはじめて成り立つ。 仕事をしていて、最終的にここが「ゆるんでくれば」というポイントの一つが大腰筋だ。少し前に、「腰の反り」について書いたが、腰椎部の弾力はやはり重要なのだ。その弾力の保持を担うのが大腰筋である。これ …