ごろごろ

お身体を拝見していて意外と多いのは「休むのが苦手」という身体です。

背骨に愉気(整体の手当て)をしている時に、「くたーっ」となれる方は次第に目がはっきりしてきますが、忙しくて考えることがたくさんある方はあまり氣が通らず身体が変化しません。人間は頭がいいのでそれだけ思考によっても疲れるのだと思います。

動物のようにあまりに本能に頼ると大変な世の中になってしまいますが、動物の世界には寝過ぎ(二度寝)と、食べ過ぎがないそうです。もしかしたら動物は「昨日」や「明日」のことに捉われていないのかもしれません。

野口整体の本には「ポカン」とするという表現がよく出てきますが、頭がずーっとぐるぐる動いているというのはパソコンがフリーズしているような状態です。頭をソフトに例えると、ハードは身体です。頭(ソフト)がよく働く環境を整えるのは身体(ハード)、特に足と腰です。

そのためには身体を動かすことと同時に質の良い睡眠が求められます。最近は「寝る子は育つ」と言わなくなりましたが、「整体」の条件の一つは先ず「ぐっすり眠れる」こと。そのために身体を育てている気がします。