ぼいとれ

「整体を受けた後にカラオケに行ったらすんごい声が出た」とのご意見。身体のリミッターが外れた体だったと言われ、そういうこともあるのか、とあっひーも参考になった。

何をしたかあまりよくは覚えてませんが「趾骨間操法」(通称:みぞそうじ)というのをその時は丁寧にやった気がする。足の甲の骨、趾(ゆび)の一本一本を剥がすように愉気をします。腰の硬直を和らげるために使いましたが、腰が弛むことと声にバリキと艶が出るのはイッツオートマーティックだ。

元ちとせさんや一青窈さんや渡辺直美ちゃんが裸足で歌うのには「ワケ」がある。と前から勝手に思っていますが実際のところはよくわっかんない。

ただハイヒールで一生懸命歌っている女の子を見ていると何だか大変そうだなとは思う。(嫌いじゃないが・・)二葉百合子さんが古希を迎えても現役で歌い続けられるのは和服の帯で肋骨を抑えているのと、雪駄で足裏全体に体重がかかっていることが思い浮かぶ。なにより子供のころから浪曲で鍛えた「型」がしっかり身体を守っているからでしょうが・・。

声量のある人がボリュームを抑えているのと、単にちゃんとした声が出せていないのでは同じ音量でも「奥行き」が違う。全ての芸道において人を酔わせるには「あそび」や「余裕」が求められる。整体だって当然指導する側に「身体」と言う「基礎」がないと必死になってしまって愉気が暑苦しくなってしまう。

せい氣院の整体は一にも二にも「体育」なのだ。何事も地道に鍛えるということが、時間はかかっても確実な結果に繋がる。王道とはそういうものだと思う。