春の眠りと後頭部

春先は寒さに耐えるため縮まっていた骨や関節が開いて来る。その中で後頭部にも一様に変化が現れる。

整体では頭部の調整は秋にやることが多いのだが、この季節の後頭部の状態もいろいろ個人差があるので場合によっては愉氣をする。

後頭部は眠りの深さと関連が深い。後頭部を触ってブネブネしていると眠りが浅いためによく夢を見る。そして2度寝、3度寝をしてしまうパターンが見受けられるのだ。整体ではこういう状態をエネルギーの余剰とみている。

自然界では春になると骨盤が開くことと食糧が豊富になるということで性の動きが活発になるが、人間の場合一年中食べ物が豊富にあるので春は力が余る。エネルギーが余るとおかしな行動に出るということもあるが、多くの場合は余剰エネルギーを消化するために余分に寝てしまう。

春眠暁を覚えずということも整体学的にみると骨盤の開きと食べ過ぎ、それに随伴する後頭部の変化へと結びつく。

身体の欲求の正常化も整体の大切な仕事ではあるが、この時期は眠りの調整と食事を工夫すれば割合にバランスは保てると思う。端的にいうと朝なかなか起きれないという方は食事の量を少し減らすという方法だ。