昨日目黒の治療家の先生と食事をした折に「整体をやるなら朝比奈さんは自分の近視を克服してみてはどうか。メガネなんかいらないでしょ。」と言われた。
そして今日は以前お世話になっていた空手の先生に用があって電話をしたら、最近お子さんが近視になってメガネを作ったというお話を伺った。また近視の話だった。
野口整体では近視に愉氣をしたら治ったという話を読んだことがあるが、整体に限らずこれまでに近視を克服したという人にはまだお会いしたことがない。ただ野口整体は目に関連する話は多い。
そのひとつに目の疲労は肩に現れるという考え方がある。薬のコマーシャルでも目・肩・腰の疲労回復をセットで謳っているものもあるので目の疲労と肩の疲労が関係があるのは一般にも知られるところと思う。
その他に胸椎10番という処は目と腎臓の変化が現れる。たしかにメガネをかけると後頭部と胸椎の10・11・12あたりの関連を感じることがある。
ただ言わずもがなだが目は動物の急所中の急所だ。僕は、頭の緊張でも胃袋の緊張でも身体を弛める必要がある時は目に愉氣する。それも多くの場合は右目だ。
以前骨折した人を観た時も思わず目に愉氣した。野口整体の本には骨折は目に愉氣するという話が出てくるが、たしかに速度のある打撲などは目にチカッと星が飛ぶことがあるので逆に目から打撲にアプローチする手もあるのかもしれない。
「目玉が飛び出す」「目から火が出る」という言葉もあるし、目は悲しい時も嬉しい時も涙を流す機関だ。身体の中の役割としては感情の波や、肉体的なショックを逃がす場所かもしれない。
元に却って、近視というものは遠視や乱視などと同じ現代医学的には屈折異常に分類されるわけだが、近視の人とそうでない人の腰椎の変化を観ていくとなにか共通するものがあるのだと思う。
ひと口に近視になるといっても原因は千差万別だと思うが、これから身体を観ていく上でテーマの一つとしてみようかと思う。