治さない

いつかの記事に治療はしない、と書いたらやっぱりお客さんに質問されました。

「治さないで仕事になるんですか?」と。

それはそうですよね。

でも、

「治さない」ですよ。

「治さない」

人間てのは、治らない、治るわけがないんです。

このことが潜在意識に入ってないから、ちょっと身体になにかあると、さーっと不安になってしまうのです。

生まれたから、死ぬんです。

生・老・病・死ですから。

生きているということは、老いと病気と死が必ずあるんです。

骨折だって、「全治何ヶ月・・」とか「治りました。」とかって言ってるけど、「折れた」という事実はちゃんと身体は覚えてるし、消えない。

それは身体にとっての経験で、「学び」です。

自分の場合は、21の時に左足の前十字靱帯を切ってるんです。

で、そのすぐ後に右足の腓側も折ってる。

今なら「何でそんなことになったのか」っていう「原因」がわかってるんです。でも当時は、何がなんだかわからないんです。

ただ偶発的な怪我だと思ってる。でも身体に起こることには全部ちゃんとした「理由」があります。

その時で言えば、「腰が捻れていた」のです。

何故か。

それは、

その当時、

生かされてただけで、生きていなかったから。

 

魂の要求と、肉体の行動がズレると、身体がよじれる。

だから、軌道修正のために「痛む」。

それで、痛みを通して「気づいて」良くなってく。

 

痛みを通して「気づいて」良くなってく。

だから、

「痛い」ときが良くなってるとき、。

お墓の下に行ったら、もうどこも痛くなくなるんですよ。

 

それで、

「苦しい」ときが、成長してるときです。

苦しいうちはまだまだ生きていけるです。

自動車は、タイヤと地面の間に摩擦抵抗があるから走れる。

飛行機は向かい風がある時の方が離陸しやすい。

 

だから、

悩んでるときが進歩のとき。

 

迷ってるとき、その反対側では静かに「決意」が育ってる。

それで、

苦しいときが、

「幸せ」なんですね。

今なら、

心底そう思えます。