回想続きで、開業する前の一時期手技療法家(あんまさんや鍼灸師さんたち)の集まりでテクニックを習っていたことを思い出した。その当時学んだ技術が臨床で役に立ったかというと、そうでもないんだがな。しいて言えば「開業する」ってこうやるのか、というノウハウが解ったことくらいか。ある意味プロになるために一番大事な所でもあるけど。
さて、当時は春が近づくと治療家同士では「花粉症の患者はどうしてますか?」というやり取りをよく目にした。今でもその業界ではそうだろう。花粉症も今や言わずもがなの一大産業である。自論としては、「クシャミ・鼻水・涙」などの重度な方には投薬が一番結果が出る。畢竟症状を「止め」たければ、薬に勝るものはないのだ。手技療法家とは違い、整体指導と言う立場からは鼻炎などいっさい興味のない話だったが、今年は花粉にコテンパンにやられているのでさすがに「どうしたらいいのかなぁ」と考えてしまう。
実を言えば「減食」が一番端的な対応策だ。個人的に「減食万能説」を提唱していて、今の日本では食事の量を落とすだけて消失する疾患が相当にあるとにらんでいる。その他もろもろ対処法はあるけど、所詮人間のやっていることなのだから個人ごとに効くも八卦、効かぬも八卦だろう。ただその大半は市場原理を背景とした内容の乏しいものだと思っている。風が吹いても桶屋は儲からないのに、花粉が飛んだだけて右から左へ大勢人間が動くのも妙な話である。
ふと考えてみると、仕事で愉気をしている時はアレルギー反応は出ない。当然受けている方も操法直後は鼻水が止まっている。自律神経系の関連が予想されるが、メカニズムはわからない。まあ一先ずは人も場所も選ばない減食を試すことをお勧めする。と言ってもあんまりストイックにならないで効くか効かないか、楽しむぐらいの余裕があるといいな。眠くなるような副作用がない所もちょっと素敵だ。