活元運動の反応が早い人、遅い人

質問〕 活元運動の反応期に、弛緩、過敏、排泄の三段階を経過するのに、どの位かかりますか。

 人によって、いろいろ違います。早い人は一週間位、遅い人は二年位かかります。体の敏感な人は早い。鈍っている人は遅い。(野口晴哉著『健康生活の原理ー活元運動のすすめー』全生社 p.142)

前回に続いて活元運動の反応について。

どれくらいで経過するかというと、全くバラバラ。ちなみに私の場合、はっきりした反応が出た時には、整体をはじめて5年くらい経っていたと思う。だからだいぶ鈍かったのだ。

下痢として出たけれども、ものすごい爽快感だったのを覚えている。

人にもよると思うけど、自分の場合は心理的なロックが外れたことが大きかった。

つまりその時期に「整体に本気になった」のだ。

だからいい加減にやっていると、反応が出るまでにまず時間がかかるかもしれない‥。ハィ。

指導する側からいえば、「興味をもってもらうこと」、「意欲を高めること」は大切だ。

まず頭で理解して、やってみようという意欲を育て、そして自分の体と対話しながら取り組んでいく。

そう考えると早い遅いよりも反応期の生活の在り方、「質」の方を気にしたほうが有意義ともいえる。

ごくたまに「活元運動をすることで、あまりに生活が変わってしまいそうでちょっと不安なのですが‥」という人もいるけれど、基本的には反応期であっても心身の変化は自分のコントロール下にある。

案ずるより生むがやすしというか、どう生きればいいかは身体の方がよく知っているから大丈夫だ。

活元運動を通じて、いろいろな意味で身体に任せる感覚を学べたならそれが何よりだと思う。