立つ、歩く、という動作は当たり前すぎてこれを習うという習慣はない。
それだけに歩き方はどの人も個性的だ。
「これが正しい」というものを一つ選び出すことも出来ないし、「よくない歩き方」というのも限定しずらい。
昔、ある剣道の先生が街中で道行く人たちの足を見ていた。
すると「生きた足の使い方」をしている人は、一人もいなかったそうです。
みんな死に足になっている。
それがどうゆうものか、想像するしかないけれど、
整体指導を継続していくと、共通する変化があることに気がついた。
簡単に言うと足音が変わる。
もっといえば足音が小さくなり、やがてはしなくなってくる。
頭に気が上がっていると足元がおぼつかなくなるらしい。
できた人は踵まで息が入る。
足音がしないように気をつけて歩いたのでは意味がない。
腰の柔軟性との兼ね合いなのだ。
一つの目安だけれど、変化がはっきり見えるので仕事の目安にはなる。
音には品が現れる。
自分の足音を聞いてみよう。