実家に帰ったら花瓶の切り花が「くたっ」となっていた。母親に言われるとおり水切りをして遠当ての愉気をすると翌日には花が上向いた。
愉気が効いたかどうかは定かではないですが、水分の欠乏を見抜けないで茎だけ引っ張ったり、せっせと愉気したところで「しゃきっ」としないことは明白です。
整体には「観察が9割」という言葉があります。原因がわからなければ技術があっても使いようがないという意味です。
せい氣院にお越しになる方には「私の背骨(骨盤)曲がっていますか?」とよく聞かれますが、大抵は曲がっています。まっすぐの方がよほどめずらしいのです・・。
ところがその対処の仕方というのが問題で、曲がったところだけに焦点を当ててぐいぐいやっても身体はさらに毀れるばかりです。そういう意味では全体を見ないでいじくりまわされた腰というのは1回や2回の操法では元に戻らないことが多い。8回くらいは観る必要があるかもしれません。なぜなら腕力だけでボキボキされてしまった腰というのはそれだけヤッカイだからです。
その人の生活すべてを観なければ問題はいつまでたっても解決しないといえます。食事はどうか?家庭環境はどうか?お仕事は何をされているのか?というトータルサムでお身体を観ていきます。
観察が9割です。見抜く力が成否を分けます。