2日前、ウチの指導室に野口先生の写真がやってきました。(もちろん写真がいきなりドアからコンチワ~って入ってきたわけじゃなくて、いただいたものです。

開業するときに、「やっぱり野口先生直筆の色紙なんかがあるといいよね、あげましょうか~?」と言ってくれた人もいたけど、なんとなくその方とは縁が希薄になって流れてしまった。自分の力量がそこまで及んでいなかったんだろうな。

それから約2年半が経ち、別の経由で写真を頂いたのは僕としては妙に感慨深い。そんな今日は僕には特別な日でもあるのだ。

今から36年前の今日、野口先生がこの世を去られたらしい。その翌年の昭和52年に僕は生まれたので、どうあっても今生では逢えない人だった。逢ってみたい人だったナ・・。

でもそのおかげで円熟期の今の師匠と出会い、次の世代に志を繋いでいけると思えばそれも又よし。

なんとなくで始まったこの仕事も、様々な悩みを抱える人たちが様々な課題を持って指導室にお越しいただいたことで、仕事によって鍛えられ、今日があったりする。

お客さんと一緒にうれし涙を流す時もあれば、なかなかいい結果が出ずにホゾを噛む思いもありで、毎日精進あるのみだ。整体指導は仕事以前に、自分自身の葛藤を制することが最低条件だし、それが全てだったりもする。

自分が整えば全て解決する。そんなことが学べるのがこの野口整体というありがたい世界。「道」はいつでも近くて遠い。遠くて近い。倦まずたゆまずの精神で、これからも一生かけて自分の速度で歩いていければいいと思う。

今夜はカザルスのチェロをかけながら洗濯物を干して寝る。