今年になってようやく春の身体の変動というのがよく分るようになった。兎に角みんな一様に活元運動がよく出るようになる。皮ふはゆるんで汗も出るし、これまでの寒かった気候からうってかわって身体の表情が豊かだ。
それだけではなく、なんとなく「ポヤー」っとしている人も多い。ほんわりと「気分が良い」という感じもあるし、ハイにもなる。新しいことや、変わったことがやってみたくなったり、全般に「動的」でもある。こういう時に、足首が固い、というかアキレス腱の伸びが今ひとつという人は、大脳が過敏に働いて行動の自制が効きにくくなるから注意が必要だ。
転んだり、思わぬ怪我をするようなことも春先に多い。おでこを触って熱いような人はお風呂でよく足を温めて、寝る前にはしばらく深い呼吸をするといい。まあ、半分は自分の注意を喚起するために書いている気がする。「好事魔多し」と言うようなもので、調子がノッている時に上手に自重できる人は養生の達者な人だと思う。春の変動は整体生活の試金石と言える。