最近気がつけば、「これは闘いだ」と心中で呻いている。
独りの人間が、自身の〔いのち〕を拠り所として生活する。
この単純な理屈が、常識という分厚くニブい壁に阻まれることに、耐えがたい憤りを感じることが生活の全てだ。
因果なもので、その壁にナマ身でぶつかって行く傷みの中にこそ、自己の存在意義が燃え上がるのだが。
〔いのち〕というのは人間という個体生命の中だけに押し込められるものではない。生命即宇宙である。
これは観念でなく事実なのだ。
絶対性もそこにある。
何でこれがわからないのか、それがわからない。
わからなくしているのは〔自分〕である。これが死ぬとハッキリするのだが。
死中に活。苦中の楽。
死ねば生きてくる我が生命。
闘いはつづく。
できるなら、涼やかに、傷つけることなく斬り抜けて生きたい。