せい氣院でも時折お受けする甲状腺の病気のご相談。
整体は治療法ではないので、あまり無責任なことは言えないんですが、整体的なアプローチの仕方をご説明するだけでもほっと安堵の気持ちを持っていただくことがあるので、整体の人間でも何かの形で貢献できる部分はあるのだと思うのです。
甲状腺に関係の深い疾患としてはバセドー病というのが一番多いそうです。本でもインターネットでも症状のメカニズムに関しては詳しく書かれているのですが、発症する原因についてはすべて「何らかの理由で・・・」となっています。その「何らかの理由」を調べるのが私の仕事ですね。
整体でもっとも強力な技術は観察だともいわれますが、問診をしながら背中を触れていくと、どうにも「気になるところ」があるわけです。硬くなっていたり、シコリのようなものをみつけてそこに手当てしていくと身体が回復に向かって動き始めることがある。
『風邪の効用』的に考えていけば基本的には身体は間違えたりしない、当人が困るようなことはしない、とみるのでシコリがあろうと曲がっていようと、「そのような形で身体を護っている」とみるわけです。
ですから余分な抵抗をしなくてもいいように、心身を楽な形にもっていってやればいい。バセドー病などは治るといわず、寛解と表現されますが、「病気してるのをやめる」というと僕としてはしっくりくるかな。
バセドー病はどうしたら治りますか?と聞かれると答えられませんが、私の身体は今、どうなっていますか?と言われれば一緒に良くしていけるかもしれない。という感じですね。