体幹トレーニング

近頃、「コアトレ」とか「体幹トレーニング」という言葉をちらほら聞きます。30~40年前は骨盤や頭蓋骨が「動く」ということが理解されなかったそうですが現在はかなり肉体の捉え方が有機的になった。これは体の運動をとても丁寧に観るようになったからではないかと思います。スポーツ選手の基礎トレーニングから姿勢や腰痛のケアまでその用途は広い。

昔は農作業を長年やったお年寄りが腰痛になったそうですが、今腰痛であっひーのところにお越しいただくのはデスクワーク中心の若い女性ばかりです。腰の一番目の骨は目と頭の過労で固くなる。そうするとそのことで腰が痛くなったりしている。

使い過ぎて痛いのではなくて、鈍って動かないから痛い。背骨は意志では動かないから、体幹トレーニングで背骨に近いインナーマッスルを刺激する方法で腰痛にもアプローチできるのだと思う。

こうやって観るとあっひーがちっさい頃、10年、20年前から比べても運動力学やトレーニング法も相当に進歩したと思う。よくよく考えれば野口晴哉さんの時代はストレッチもウェイトトレーニングもなかったのだ。活元運動は今と変わらず、センセーショナルだったろうし和製の体幹トレーニングとしても強力に作用しただろう。

整体で筋肉自体が鍛えられうというよりは使ってない部分を使えるようにする、身体の協調性を増す、という意味では活元運動も有効だと思うのです。

身体の見かたは進歩しているが、日本は依然として病気大国、薬大国だ。製薬会社は新しい検査方法によってできた基準値・正常値にのっとって、ぽんぽこぽんぽこ「病気」を製造する。それによって異常値となった人は「念のため」といって必要以上に病院に行ってとっとことっとこ薬を飲む。現代は「医」も産業の中の一つですから仕方のないことかもしれません。

病気は治すもの、病は闘うものという観点は明治時代に近代国家が建設されて以来変わらない。だからこそ野口整体の「仕事場」があるのです。この世の対立構造から言えば西洋医学あっての野口整体なのか、とも思うのですが。って体幹の話がまるでとんでしまった。また今度だな。(^▽^;)

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