ストレッチで引き起こす仙腸関節の痛み

今日は仙腸関節の痛みの話です。

その前に、まず仙腸関節ってなんですか?っていう所から
↓↓↓これです、ハイ。(^^*)ニン!

ストレッチなんかで伸ばすと気持ちいいところですね。ですがやりすぎるとときどきピリッ!と痛めることがあるんです。
医学的には仙腸関節は堅固な靱帯で結ばっていて、あまり(というかぜんぜん)動かない、と長い間考えられてきたようです。(最近は認識が変わったようですが)

ですが、整体ではここの動き(可動性)をかなり重視します。女性の場合は特に。
男の場合はそれほどでもないのですが、女性の場合は胃潰瘍でも甲状腺の病気でも喘息でもバセドウでも、骨盤(仙骨と腸骨)の生理運動の結果としてみていくのですね。(・_・)ウン!
確かに仙腸関節はそんなにゆるゆるとは動かない。だけどここの不随意的な動作が生命活動の根本を司ってるんです。

特に女性は骨盤が急所ですから。力で伸ばそうとするのだけは、あまりやらないで欲しいのです。(・_・)アブナイョ‥

例えば、うつ傾向の人なんかは仙腸関節がぎゅーーっ!と縮んで稼動域が極端に狭まっている。

そこまで行かなくても精神的な欲求を抑圧されると人間は骨盤がわずかに縮むんですね(また体質的に縮みやすい傾向の人がいるんです)。

でストレッチっていうのはこの不随意的に縮んだ関節を随意的に伸ばして正常化しようとするこころみです。

ところがですね、

だめなんですよ、コレが(・_・)パリキツ!(←倒置法)

なんでですか?っていうと、

不随意、つまり無意識に縮んだところをぐっとひっぱると、凍ったゴムを引っ張ったように割れてしまうのです。これが仙腸関節のケガ(捻挫)です。

こういうことで引き起こされる傷みが結構あるんですね。
以前うちに来た人で、ヨガの教室で痛めた!という方もいました。

つまり不随意というところ、むずかしい言葉では錐体外路系と言ったりしますが(今日専門用語多くてごめんなさい)、スポーツ選手でも、大事な試合で靱帯とかアキレス腱みたいな場所を痛めることが多いのです。

なんでですか?っていうと、
つまり自然界というのは硬いものから毀れるんです。(・_・)ウン!

例えば、岸壁に波がパシャパシャと当たりつづけると崖の方が削れてきますね。
地球創生以来、水が削れたという話はないですね。

例えば、歳を取ってどこからよわってくるかと言うと、「歯」なんです。
だけど「舌」はほとんどの人が死ぬまで使えるでしょう?
これが「剛」と「柔」の性質なんです(人体にはどちらもバランスよくあるからいいんです)。

身体は固い時によくケガをします。
そしてそれは、ほとんどの場合、不随意(無意識)的な緊張がそうさせるのです。

それで、この不随意的な緊張を緩めるのはやっぱり「不随意」なんですね。
つまり無意識、意識以前の働きです。ストレッチって言うのは硬く縮んだものを「意識的」に引っ張って伸ばそうとする行為です。またマッサージなども、固いものを意識的にこねて柔らかく戻そうとしているんですね。

ですがこれ、「物」だったら確かにこの方法でもいいんです。
でも人間はモノ(無機物)ではないので固いところをぎゅうきゅうこねると余計に凝ってしまうのです(・_・)ウン!
これは反射的な防御体勢です。

むしろ意識を主体とした方法で、身心をリラックスさせる方がずっと効果があるのです。しかも安全です(これが大事!)。

それで整体の場合はこういう不随意的な緊張をとるためには活元運動というのがあるのですね。
活元運動の最中は、とにかく頭をポカンとする。というんだけど、つまり活元運動をするその間だけ随意的な意識活動(顕在意識)が休止することになります。
そうすると、自発的に緊張がゆるんで不随意筋あるいは靱帯がゆるんで弾力が戻っていきます。

仙腸関節というのは特にそういう影響が強い場所とみるんですね。
だからせい氣院では、活元運動をすすめているのです。

普段あんまりすすめてませんが、このブログは活元運動のすすめです。^^;
自分でもよく忘れかかってます。(笑)今月もみなさんで活元運動をやりましょう!