僕もかつては春先になると花粉に困惑していた。整体の恩恵なのか今ではだいぶ軽症になったが、やはり諸所の理由で油断をするとべしょべしょになってしまう。
今の日本にはいわゆる花粉症も立派な産業の対象になっている。実際花粉症がこの世から消えたら痛手を受ける製薬会社や耳鼻科の先生もいらっしゃるんじゃなかろか。僕も野口整体に出会う前に一旦は医者にかかった口だが、すぐに行くのをやめてしまった。対処法が花粉ばかりに焦点があたっていて発症している体の方はどうなのだという観点があまりないように思ったから。
実際僕はこの花粉症と呼ばれるものの原因が本当に花粉なのか疑問に思うことがある。同じように花粉が飛散している中で発症している人とそうでない人がいるのだから整体師でなくとも身体に原因を求めるべきだと思うのだ。
僕の場合で言うと症状が出る時は腰に圧痛がある。べしょべしょになる時というのはほぼ食べ過ぎているのときなんだな。
米の食べ過ぎその他糖分の取り過ぎとアレルギーの発症は僕の身体においては関係が深い。
そして食べ過ぎの原因は圧縮された心理的エネルギー、端的に言うと「ストレス」や「不安」だったりする。整体の理論では職場や家庭環境などで心的な負担が大きくなると頭の緊張を抜くために多く食べる。それも何故か味の濃いものや糖分の多いものなどを選出して食べてしまう。眼と頭の過労、胃袋や肝臓の疲労、そして花粉、この三つが発症の必要条件なのかなぁと探っている。
ストレス社会という言葉がすんなり受け入れられる昨今だが、花粉症産業は資本主義社会の副産物といえる。めぐりめぐって花粉症といわれる人には頭の緊張を抜く操法や体操が有効ではないかと今のところあたりをつけている。