こころの全体構造はよく氷山に例えられる。
野口整体では海面から出ている部分が現在意識、海中に隠れた部分が潜在意識、そしてそれらの大本となる海水が無意識であると表現する。
ユング心理学では呼び方が変って、先ほどの順番で行くと意識、個人的無意識、集合的無意識になる。
いずれも意識の狭さと限界性を指摘し、無意識の広大さと可能性を説いている。野口整体で「頭をポカンとさせる」というのも、ユングと同じ無意識に対する信頼が基礎にある。
活元運動も坐禅も意識の忙しい現代にこそ潜在需要に満ちている。ただし潜在しているために、その掘り起しから整体指導者の仕事は始まっている。
みんな知識と情報を欲しがっているが、知識では解決しないことを知って欲しい。