活元運動は一日のうちいつやったらよいか

質問〕 活元運動は一日のうちの何時ごろに行ったらよいでしょうか。

 活元運動は硬張っている体を弛むようにするのですから、寝る前にやるのが一番よいのです。あるいはまた、くたびれたときならいつでもなさってよろしいし、非常に効果的です。

しかし寝る前と限定してしまうと、つい眠くてズボラする恐れがありますから、時間的なことは余り拘泥なさらないで、暇ができて、気が向いたときなら、いつ何どきにやられても構いません。むしろこのほうが気楽で、永続性があるでしょう。(野口晴哉著『健康生活の原理ー活元運動のすすめー』全生社 pp.138-139 改行、一部太字は引用者)

引用にある通り、活元運動は就寝前に行うと一番シックリいく。

ただし眠りの質が良くなるので短時間睡眠になるひともいるから、そういうことも知っておいた方がいいだろう。

たとえば夜の11時頃に活元運動をやって眠りにつくと、2時とか3時に目が覚めてしまうことがあるのだ。スパッと起きてしまうならそれでもいいけど‥。

そういうわけで、「いつでも気の向いたときにどうぞ」といっておけば一番障りがないということだ。

どちらかというとあまり細かいことをたくさん覚えて不自由するくらいなら、鬱滞を感じたときにすぐ行うようなつもりでいるほうが、本来の目的には適っていると思う。

個人的には場を区切ってしっかり活元運動を行なうのは月に1~2回、あとは気の向いたときにさっさっとやっていく位でいいと思う。

それもやがて慣れたらいらなくなる。「整体」とは本体、いつでもどこでも活元運動が発動しっぱなしの状態を指すからだ。

よく考えたら健康を保つためにいちいち「訓練している」なんておかしなことではないか。せめて整体に関わるときくらいは時計も病気も健康も忘れて、無条件な自分でいたらいいと思う。