渋谷の便利屋さんとランチを食べた時にAKB48の歌が好きだという話がでたら「意外だ…」と言われた。まぁ…そうかも。
厳密に言うと秋元康さんの仕事が好き、というのが正しい。昔、大石静さんと秋元氏の対談形式のやり取りを読んだ時に、この人は愛情の表現がまろやかな人だと思ったのだ。
加えて仕事の幅が広い、というか発想の振幅が大きい。作詞家を看板にしているが、アイデアが資本なんだな。こういう人の背骨はどうなってるんだろうかと思う。野口晴哉の絶筆『健康生活の原理』に「強情な人は腰が弱いのです。」というくだりがあるが、人は腰に弾力があるうちは頭も顔も一蓮托生に柔らかいものだ。逆に腰の硬い人というのは大抵頑張りすぎて失敗する。人生の荒波、逆境には逆らわずに乗るというのが良策なんだろうな。