足の3・4指間

10月に入り時おり肌寒さを感じるようになってきました。今はエアコンのせいで夏場でも冷えを警戒しますが気候による寒さはこれからが本番です。

現代では冷え症などといって足の冷たさなどにお悩みの方も多くいらっしゃいます。また、冷えはいったん身体に入ってしまうと意識しなくなってしまうことがあります。氣づかないうち冷えというのが非常に注意が必要なのです。

野口整体では冷えの対処法がままあります。足の3.4指間の愉氣がそうです。足の甲、中指・薬指の間を手の拇指で広げるように愉氣すると身体の裡から暖かになる。ここは腹痛の急所として調律点に数えられている場所です。腹痛にもいろいろありましょうが、整体では冷えと腹痛は関連が深いと観ています。

もうひとつ悪寒の対処法として背骨からアプローチする方法があります。両肩甲骨の下端を結んだあたりの背骨を手のひらでこすってからじっと愉氣して温める方法です。

あとは足湯、いわゆるフット・バスのことですね。整体の本には鼻の通りがわるかった人が朝足湯を二日続けたら良くなったという例が記されています。ふっと氣でみると身体の失調の原因は日常の些細なことだったりする。

野口整体は深遠な生命哲学に立脚しているのですが、実践に移すにはこうした日常的な生活や身体の変化を見逃さずに適切な対処を行うことで良いのです。

「整体」ということにあまりこだわらず、こうした豆知識を気軽に大勢の方に楽しんでいただくことも楽しみの一つだ。