昨日の庭仕事のあとで夜中に猛烈な痒みにうなされた。毛虫の被害だ。ガーデニングではよくあることらしいのだが、その辺りはまったく無知だったため無防備であった。慣れた方々は暑い日でも長袖を来て土いじりをしている理由がようやくわかった。
虫に刺された時はどうするか?と訊かれれば、まず皮膚科に行くことをお勧めする。自分の場合は研究心から化膿活点という虫刺されの急所を確認したのだが。化膿活点は二の腕の外側にある、別称は上肢第六調律点という。自分の化膿活点はどういうわけか普段はわかりにくいのだが、昨夜はここぞとばかりにゴリゴリに腫れている。昔の人はよくこんな処を見つけたものだと感心した。
化膿した時、毒虫にされた時―化膿活点―
虫に刺された時、クラゲやオコゼなど毒をもったのに刺された時や、釘などをふみ抜いた時、生爪など化膿を警戒する必要のある怪我などに使うと効果があります。上の写真の場所(上膊部)にコリコリができるから押さえればいい。これは自分で簡単にできます。
ただ、その前に、刺された場処、怪我をした場処の血を、できるだけしぼり捨てること。こうすると、血液と一緒に毒素も洗い流されるからです、愉気をしておくとなおよいが、腫れたのなら、もう心配ない。(野口晴哉著 『整体入門』 ちくま文庫 p.183)
生理学的に説明すれば、いわゆるリンパの流れを司る処だ。操法がきちっとあたれば、細菌の退治やウィルスへの抗体作りを助勢する。普段的には「むくみ」の解消にも使える処でもある。
一節にはマムシに咬まれた時でもここを押さえて助かったという記録まで残っているのだから凄まじい。ただし昔の人の生命力や野生の強さが土台にあることを見逃すことはできない。現代人は絶対にマネをしてはいけない話だ。
季節がら多少需要のある技術と思うので、今月の活元会では化膿活点の稽古をしておこうと思う。