最近何人かに「整体で心を落ち着かせる方法はありますか?」と聞かれたのですが、言われてみると全部がそんなような気もする。整体の目的は心を落ち着かせることだ。

ただ、その時その時で、落ち着かない理由が身体のポイントとして異なる。それを見つけるのが「技術」かもわかんない。

本家の整体の初等講座は手のひらの中央、「鎮心の処」という一点を押さえる所から始まるらしいのです。まさに「鎮」の一字から始まって、最後に求める目標のようでもある。(私はちょっと違うコースで学びましたけど。)

手のひらを合わせると自ずから左右の手の鎮心の処がぴったりと合わさります。だから正座・瞑目・合掌して3~5分くらい静かに息していると大体は落ち着くようにはなっている。

あと、お家でやれることは、

  • お風呂でしっかりと身体を温める。(特に下半身)
  • 仰向けに寝ておなかの固いところに手を当てる。または誰かに触ってもらう。

とか。上の3つのうち2つぐらいやれば気が下がって多少は落ち着くと思う。それにしたって人生にはいつだって3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして、まさか。そのまさかの時に力が試されるんだが、あっひーなんかしょっちゅう狼狽している。

そういう時は整体でどうこうというより、自分で自分を放っておくしかないと決め込んでいる。そうすると、忘れたころにはちゃんと落ち着いている。案外これが一番有効ではないか、といま思った。普通すぎてミもフタもないが、真理はいつだって普通の中にある。