立腰教育入門(の前置きの呼吸の話)

登山家の栗城史多さんが満身創痍で帰国したことをで知りました。

個人的には好きな人で応援しているんだけど、冒険っていうのはこうやっていつもいつも生と死の間に身を置きつづけることになるんですよね。

いや、冒険をしようとしまいと、人の一生っていうものは実はそうなんだけど・・。多くの場合は死っていうものが直前に来るまでは忘れてるんだナ。特に今の日本は。

忘れてようがいまいが、みんな死にますよね。これはホント。なのに生活からどんどん死の実態が遠ざけられてるから、「今日一日、自分の意志で生きる」って言う野生の感覚が麻痺してるのかもしれない。

記事に凍傷で手の指を切断うんぬんとあるけど、遠くから見ているだけの立場でもかなり重い話です。

整体の立場から気になったのは「連日38度の熱があって動けなかったけど解熱剤で少し良くなった・・・」、というくだり。

身体が寒気でダメージを負ってるんだから、熱が出るのは当たり前なんだろうけど。解熱剤なんかを投与するからいよいよおかしなことになるんじゃないの?

本来なら39度から40度位まで出てもいいんじゃないか、とか思う。現代医療の手法って冷静に考えると、ところどころ「おや?」っと気になるところはあるわけです。

それはともかく、人によっては何でそこまでやるか・・と問いたくなるような話なんですけど。

ある種の体癖の人は苦行をしていないと生きがいを感じないが、冒険家は冒険するところに生きがいがあるのですね。

そうはいっても僕は他人の命を大事にする仕事をしているわけで、知らない人とはいえ身体をここまで極限状態の危険にさらすのはいたたまれないなぁと思う。余計なお世話ですけどね・・。

さて、今日はやっとこさ姿勢のことを書こうかな、と思うんだけど、

まずね、

姿勢っなんですか?っていうところからだね。

姿勢・・・。それは

「姿(すがた)」、と、「勢い」です。

ね(^^*)ニン!

文字通り、命の勢いが姿形として現れたのが姿勢です。・・よね。

で、それを内から正すか外から正すかっていう問題があるんだけど、

外から正すっていうのは意識して背筋とか使ってピッとやる。

これはご存知の通り、10分と持たないですね。^^;

で、内から正すっていうのは、これは「呼吸」を使うわけです。

つまり言いかえるとこれは横隔膜を使う。

でこれを有効にするのが、正しい座り方。

即ち「正坐」。

横隔膜の動きやすさって言うのは、骨盤の形態と角度に帰属するんですね。

せい氣院では野口整体にのっとって正坐を推奨しますが、これはね、お尻の坐骨をロックし、骨盤の傾斜角を制御するはたらきがあるからなんです。

ん!

これは・・・

長くなるぞ(笑)・・・・・・

この話は明日またつづきを書きます。^^