いつだったか姜尚中さんの『悩む力』っていう本を読みました。
今日探したらないんですが・・。ブックオフしちゃったのかな。。(゜゜)
そういえばしばらく「○○力」って言うタイトルの本がよく出版されてたけど、・・そうすると売れるのでしょうね。
本の内容は完全にうろ覚えなんですけど、自分を肯定もできず、楽観もできない、だからってスピリチュアルにも逃げ込めない、そんなマジメな人は今の時代をいかに生きたらいいのか?というような話だったと思います。
最終的な落としどころは「悩んで悩んで、悩みぬいたら、最後は開き直ったらどうだろうか?」みたいなふわーんとした締めくくりだったような思い出が。上下型2種の人が見る世界観ですね。
押し並べて、現代は全般的に「悩む」っていうことを否定的にみる風潮があるのかな、とか思います。
昔のテレビCMでは「みんな悩んで大きくなった」っていうフレーズがあったけど、「悩む」っていうのは人間にとってはごはん食べたり、眠ったりする以上に、成長するためには大事な行為なんですよね。
整体指導の立場から言うと、しっかりと問題に取り組んでない人(悩むことから逃げている人)っていうのは、身体を観察しようとしても、すごく解りづらいのです。
なんていうか・・背中が厚くなっていて、「触れ」にくいんですね。
それが、愉気して活元運動を誘導して、ある程度、中(なか)が動いてくると、背骨のコチコチ感とか緊張、べじれ、硬張りみたいのがだんだんはっきりしてくる。
そうなってくると、意識がしっかりしてくるし対話もできるます。
それまでは、「体」の話をしても、「心」の話をしても、「魂」の話をしても、「えぇ、はぃ、そうですね・・」みたいな感じなのです。
だからきちんと頭を使って、「悩めない」のですね。
「悩む」って言う行為は生きているものにとっては本当に「大切な行為」なんですけど、そのように頭が働かないことに問題があります。
悩めるというのは、その人の力だと思います。
身体を整えて、しっかり悩みたいものです。