逆子は何週までなら直るのか

一般的に逆子はだいたい28週~30週以降で胎児の頭が上になっている状態を指すようです。それ以前のものはまだ胎児が動いているうちの一過程と見ます。まだこの位の時期ですと病院・助産院でも「まだ大丈夫、戻りますから」と言われることが多いようです。

確かに逆子のまま出産を迎える割合は3~5%位とされていますから、「ほとんどの妊婦さんが直る」と思っていても間違いはないでしょう。出産の割合が最も多い週が40週ですから、仮に30週で逆子だとしてもまだ10週間(2ヶ月半)ある訳ですね。

せい氣院に逆子で相談に来られる方の多くはだいたい33週、34週以降です(逆子体験談)。何故なら多くの病院や助産院で「35週目の検診で逆子が直らなかったら帝王切開の日程を決めましょうね」と言われるからです。それであわてて来院されるのですが、30週の時点から比べれば当然逆子が直る率は少しだけ減ります。もちろん身体をよくみて、原因さえ解決できればまだ充分に対処できます。

ですが、逆子の対応は早いに越したことはないのです。

本音を言えば逆子になる前から身体を整えておいた方が良いですし、さらに言うと受胎がわかったならすぐに「楽に産める身体」を作っていく方がずっと良いですよね。整体でお腹の中から丁寧に観てきた赤ちゃんはみんな丈夫ですし、生まれた後の美容的な観点からもはっきりそう言えます。特に30週からの1ヶ月は本当に大切。

なのに、この大切な期間にまったく何もしないのは「もったいない!」と、いつも思います。

逆子には、逆子になるようなお母さんの「身体」があり、赤ちゃんの「気持ち」があり、また逆子になるような「生活」があります。そしてこれらの「原因」には共通点があります。

それは、みんな病院の検査には写らないもの、ということです。

人が人を観て、触れて、よくお話を聞くことではじめて見えてくるものばかりです。ただお医者さんが「大丈夫ですよ」といってもそこには確率以外の根拠はありません。いつも言いますが何ごとも「原因がわからなければ対処のしようがない」のです。野口整体が「観察」という技術を重要視するのはそのためです。

ですから「逆子は何週まで直るか」と考えるのはちょっと変ですね。ただ待っているだけでは「直るかもしれないし、直らないかもしれない」。それはただの偶発性ということ。それよりも「なぜそうなったのか」をよく考えて行動することで直る必然性がぐっ!と増すのです。もし原因がわかれば自分でも対処できることが沢山ありますから。ですがもし逆子のケアの仕方がまったくわからないという方はこちらも参考にしてみてください。(自分でできる逆子ケア

逆子は「あとどれだけ日数があるか」心配するのではなく、「どのように行動するか」の方がずっと大切だということです。ここの所をよく間違えやすいので、いま逆子で不安になっているお母さんは少し気を付けて原因を考えてみてください。