先生はコワい人

僕が警戒心の強い人間なせいもあると思うのですが、同じお客さんが僕の指導室に3~4回通われるとようやくくだけたお話ができるようになるのです。

そしてその頃にわりと言われるのが「先生は始めコワい人かと思ってました・・。」・・です。(しかし全盛期には「流氷の天使」とまで謳われた僕ですからそんなにコワいわけがないんです・・。)

僕はてっきり「コワい人かと思ったら実はヤサシイ人だった。」と、「それならよかったよかった~」とかって勝手に解釈していたのですが正しくは「コワい人かと思ったら変な人だった。」らしいのです。

そうすると「変な人の整体に通ってるあなたも変な人ですね。」とか言って「あはは~≧(´▽`)≦ジィサンヤ!バァサンヤ!」とかってなるのですが、この話は結構根が深い。深さ30cmはくだるまい。

変な人って何ですかって言うと「他の多くの人と違った考え方をしてる人」ということです。もう少し簡単に言うと「少数派」というだけなのですが・・。最近は野口整体の知恵も広く知れ渡って少数ながらも市民権を得ている気もしますが、畢竟、野口整体は明治から発した日本近代化の潮流に「ノー!」と言い続けた少数派のエース、反逆のカリスマ、アンチの美学だ。

近代科学が輝けば野生の哲学も反作用でますます輝きを増す。野口信仰とは漆黒の夜空に浮かぶ三日月のゴトシ、少数派だからこそ、美しく輝くのかもしれない。変な人の僕に賛同される方がいるのは、やっぱり変なのだが、次代を拓いて来たのはいつだって変な少数派の方々なのだ。

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