野生の哲学

今日は往来での派手に転んでしまった。通りがかりの親切な方が「救急車呼びましょうか…?」聞いて下ったのだからきっと結構な勢いだったのでしょうね。。(ありがとうございました。親切な人。)

しばらくたってみるとモーレツに眠い。打撲は体力を消耗するのだ。つづいていま、夜になって打った膝が曲がらなくなってきた。曲がらなくなったということは、これから2日ほどかけて水がたまり膝を保護していく準備だ。こういうときに普段は凡庸としていても、人間の身体にはいつでも治る力という自然が秘蔵されていることを自覚する。

10年ほど前に腓骨を折った時はお医者さんの誤診でギプスをしないまま経過した。人間の身体の働きには「同じ役割のものは二ついらない」という決まりごとがある。通常、四肢を骨折すると折れた周りの筋肉が凝固して骨が繋がるまでその代わりを担う。しかしギプスをすれば筋肉で締める必要がなくなるので骨折周辺が余分に弛緩します。その結果リハビリにも時間がかかる。

自然の経過を乱さず手を施すとすればやっぱり愉氣だろうな。身の上に何が起こっても、整体でやることは手を当てるだけなのだが。これはなにも不思議なことではないのだ。身体の自然の力、野性を信じて生きるということはヒト以外の生き物はみんなそうしているのですから…。

今日の身体は今日でおしまい、明日はまた今日になり新しい身体になっていく。とりあえず必要箇所に触手療法を施して就寝。身体よ治ってくれてありがとう・・。痛いけど・・ありがとう。