首のコリ、痛みを取る

明け方は寒くて寝冷えしたった。湯船を焚いてあったまったら上半身がほぐれて目が覚めてきたけど、夏場の雨や早朝の寒暖差で冷やすと3、4日で首や肩、呼吸器なんかに変動が出る場合があるから要注意だ。

この分だと明日も冷えそうなので肩や背中にコワばりがでた人は夏でも浴槽に入って足からあっためるといい。

ある整体操法家の本を読んでいたら、「私は首をいじることはほとんどない」という話があったのだけど僕のところでは首をやらないことはまず絶対にない。

どちらも正解と思うけど、整体では首は急所で、気分転換の要でもある。

とかいいながら首がコっているからといって、いきなり首に触るかというとそういうこともない。

首が固くなるのは大脳や目を酷使しているからで、頭を丁寧に愉気していると目の緊張が解けて首がゆるむ要素が出てくる。

借金で首が回らないという人にはあったことはまだないのですが、感情面で拒絶したいようなことを我慢していると、とたんに首の可動性がわるくなる。

そういう時はヘソを中心にお腹がちいさくなっているのでまずお腹に愉気して、裏側の背中、骨盤部にも愉気をして下半身が闊達に動き出すと首や肩も動き出す。

整体の技術はみんな『北風邪と太陽』で、身体が自ずとそうなりたくなるように外堀から攻めつつ、本丸を誘導するような性質をもっている。

相手の力が働くことで治って、初めて「治癒した」といえるのだ。

首を触るときには概ね腰・腹をみたあとなので、ここまででほぼ技術の成否は決している。そういう意味では腹部操法がきちっときまっていればわざわざ首をやらなくてもいいかもしれない。

そんな感じで、今日みたいに冷えて首や肩が固くなったのを自分でケアする場合は、入浴前におヘソに蒸しタオルをあてがって温めてやるといいです。

あと目も同じように蒸しタオルで温めると経過が早い。身体のつながりを利用するのは整体のお家芸だが、肉体全体の関連性がつかめてくると、いちいち本の知識をあさらなくても解決策が浮かぶようになってくるから面白い。

蒸しタオルはヤカンで沸騰させたお湯を絞るのが一番温度が持ちます。冷えを感じた人はやってみてくださいね。今夜も雨戸、カーテンをしっかり閉めておふとんかぶって寝まーす。

それではー^^