立腰教育

「つねに腰骨をシャンと立てること。これ性根の入った人間になる極秘伝なり。」

これは立腰道という姿勢の教育法を提唱された森信三氏の言葉です。

うちの整体でも基本的には腰骨をしっかり立てて、身体に「軸」の感覚をつくろうとします。姿勢の教育というのはあまりみられなくなったので、若い人には腰がしっかり立った感覚というのを体験したことがない方も多い。

良い姿勢をつくる方法はとてもシンプルです。上半身の無駄な力を抜いていってしっかり正座が出来れば良い。整体では主に体の無駄な力を抜くことと、頭の緊張を取るというのを私が手伝います。

注意点としては下腹に力を入れすぎないことです。上体の力が抜ければ自然とおへその下がぷっくり充実してきます。力は「入れる」のではなく「入る」のが正しい身体の使い方です。

この状態になると肩の力が抜けるので行動にも思考にもキレがでてきます。身体が澱んだ時に如何にこの状態にもっていくかが私の整体のテーマでもあります。整体をつづけていくとだんだんと上手くなっていきます。

個人的には日本における「姿勢」の教育は後々再興されるのではないかと思っています。

人任せではなく自分がやるのが筋かもしれませんけど…。今のところは立腰教育の復興を願いながら整体を頑張ります。