春だ、と、思います。

みなさまのお身体を拝見していて、つぶさに感じます。普段は理性的でオシトヤカな方まで「おらおら」に変身している様をみると「春の身体」ってこういうものかと思う次第であります。

野口先生はラジオで「台風が来ています・・」と言ってもアテにはしなかったという逸話があります。予報よりも人の背骨を観ると「これは東京には来ない」「これは来る」ということが分かったらしいのです。つまり肉体にはこれから自然界で起こることを予期して備える力がある「らしい」、ということですね。

さて、「おらおら」のもとを肉体的に見出すと右の骨盤(腸骨)が「ぐらぐら」動いています。また、仙骨(お尻の真ん中の骨)を中心に軒並み弾力がついているので、春先はついうっかりの「言い過ぎ」や「やり過ぎ」という問題がでてくるのではないでしょうか。(イギリスの方々はもしかしたらこういう状態をスプリングといったのかな・・?)

こうした余剰エネルギーの調整をするには、ひとつは音、声を出すということが有効です。お祭りでそいや!そいや!とやるあれですね。こないだ、いじいじしたら一人でカラオケにいって声をだす、と言われた方がいらっしゃいましたが、あれはあっひーも時々やります。ちなみに“スピッツ”は最初の方に歌わないと、後半くたびれてサビの高い声がでなくなります。

声と骨盤の開閉は実は関係が深いです。声帯を絞って高い声を出すと骨盤が開きます。ソプラノ歌手にふくよかな方が多いのもそういう関連とみなします。

オオカミがよく満月に向かって吠えている絵がありますがあれも腰椎4番(骨盤開閉)の調整をしているのではなかろうか?と思うのです。思春期の子供が海に向かって叫ぶのも余剰エネルギーの調整かもしれない。

まぁとにかく…、

春だと思います。

春一番よりも先に私たちの身体には春がきています。