女正月

私は以前眼鏡屋さんにお勤めしていたのですが、毎年一月の第2週を過ぎたあたりからよくメガネをこわしてくる人がいたのを思い出します。

こわれたメガネをお持ちになった方にお話を伺うと「はっ・・とした時に踏んでしまった。」とか「・・・手をついてしまった。」とおっしゃるのですが、こういうケースは圧倒的に主婦の方が多かったと記憶してます。

お正月というのは普段お家にいない人が家にいたり、あちこちにご挨拶に伺ったりするので変な風にエネルギーが溜まるのではないかな?、とその時から思っているのですが果たしてその真相はというと、いまだによくわっかんない。

かつては小正月(別称:女正月)といって、年末から忙しく働いていた奥さんをねぎらう風習が1月の半ばにありましたが、こういうのは心と体の波や疲労度に敏感だった時代の目に見えないやさしさかなぁ、と思います。

整体を創った野口先生は、ある時捻挫をして腫らしてきた人の足首に愉気(手当て)をしながら・・・

「君・・・、不平というのは口で言うものだよ・・。」

とおっしゃったそうですが、こういうのは整体的な身体の読み方をよく表した逸話です。

お正月というと栄養のあるものを食べますからそれだけでもエネルギーが余るはずです。さらにその余剰となったエネルギーが諸々の事情で圧縮されて、無意識的な破壊活動に「ドン!」いってしまう事もありうると考えます。整体ではモノを壊したり怪我をすることで余ったエネルギーが昇華すると考えているからです。そういう意味では自分の身体をケガをするよりはメガネをこわしてた方がずっといいとも言えます。

さらにいいのはそうなる前に百円のお皿を買ってきて「ガッチャン!」とやってみる、などとやるとコストパフォーマンス的にもさらに優れた方法かもしれません。

以上の事柄から「整体を勉強すると一月中旬にメガネをこわさなくて済む」という仮説が導き出されるのですが・・。それって本当ですか?  よくわっかんない。