冷たいもの

「冷たいものは食べない方がいいんですよね?」と聞かれると前は「そうですねぇ。」と言っていたのだが最近「うーん、私はあまり食べませんけどそれが良いかどうかはわかりません・・。」と答えている。その人が何歳位でどういう生活をしているかにもよるし、食べるタイミングや量など程度の問題もあるように思うのだ。

うちでは昨年は夏場もお客さんにアツアツのほうじ茶を出していだが今年は水を出すことが多い。冷たい水を飲むとお茶を飲んだ時に比べて汗の引きが早い。発汗で身体を冷ます必要がなくなるのだろう。

昨年の夏あたりから日本でも36℃を越す猛暑日が当たり前のようになって、「熱中症」の事故が急騰している。そういう環境の中で、誰が言ったかもわからない健康の観念で「冷たいものは食べない」というだけでは対応しきれないのではないと思う。

身体をみているとどうも熱気も寒気も身体の中に蓄積するようである。中には身体の「芯」に熱がこもった感じの人がいるので、そういう時にはごくぬるめのシャワーをすすめると軽くなったと言われる。また「プールに行ってきました」と言う人の身体を観たらほんとうに楽そうだった。

実地で見ていると、外から冷やすとということも有効だけど、冷たいものを飲むというのも熱が抜けるので単純に「悪い」とは言えない。極論としてはどんな刺激も身体に合うか合わないかという話だ。合うものは快感が沸き、合わなければ沸かない。身体感覚は裏切らない。どこまでいってもこちらを重視すべきだ。